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WRハードマンはチーフス攻撃陣の“タイリーク・ヒルになる必要はない”とQBマホームズ

2022年04月20日(水) 17:00

カンザスシティ・チーフスのメコール・ハードマン【AP Photo/Mark Tenally】

タイリーク・ヒルのマイアミ・ドルフィンズへのトレードは、カンザスシティ・チーフスのレシーバー陣に新しいナンバー1誕生の可能性をもたらすだろう。

ジュジュ・スミス・シュスターとマルケス・バルデス・スカントリングの加入は、スピードを武器とするヒルの穴を埋める予定だが、チーフスには元2巡目指名で4年目のメコール・ハードマンの飛躍も必要だ。

現地18日(月)に、ヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードは「素晴らしいこととして、われわれはメコールに何ができるかということを知っている。われわれは彼が可能とするプレーに自信を持っているし、彼は今いい時期に来ている。ここで今後数年間、成長し続けるだろう。メコールはタイリークとは異なるが、タイリークと同様のスピードを持っている。スピードとクイックネス、そしてボールを持ったときに前へ進む能力は素晴らしいスキルセットだ。彼はボールを手にしたとき、とてもアグレッシブなランナーだよ。様々な方法で前に進むことができるんだ」と述べた。

過去3シーズンでヒルがケガで欠場したのは1回のみで、それはハードマンのルーキーシーズン序盤(第2週から第5週)だったため、元ジョージア大学のワイドレシーバー(WR)がヒルを欠いた状態でどのようなパフォーマンスをするのか、参考にできる良い資料はない。

チーフスでの3シーズンにおいて、ハードマンは126回のレシーブで1,791ヤード、12回のタッチダウンを記録している。昨年はキャリアハイの59回のレシーブ、693ヤード、2タッチダウンを記録した。

クオーターバック(QB)のパトリック・マホームズは「メコールが攻撃の機会を得るときはいつも、タイリークがいようといまいと、ルートを走ってプレーを作ってくれた。特に昨シーズンの終盤は、大事な場面でたくさんのビッグプレーをしてくれた。だから、俺は彼が彼のプレーを続けてくれればそれでいいと思っている。彼はタイリーク・ヒルではなくメコール・ハードマンでなければいけないし、メコール・ハードマンはこのオフェンスで素晴らしい選手になれると思う。彼はすでにプロボウルに出場しているし、これからもどんどん良くなっていけると思う。みんな彼がタイリークの代わりをしなければならないと言っているが、彼は彼自身の選手になれると思うし、プロボウルプレイヤーになれるし、このオフェンスでも素晴らしい選手になれると思う。彼が進化し続け、一生懸命プレーし、一生懸命練習するだけで、今年も素晴らしいシーズンになると思う」と話した。

スミス・シュスターとスカントリングの加入は、ナンバー1レシーバーの標的を失ったチームの強化につながるだろう。マホームズは、すでに新しいワイドアウトに投げる機会を持ったという。

「最大のポイントとして、実際にすべてのレシーバー仲間に投げてみて、俺たちが過去に持っていなかったレシーバー陣の余裕を感じるんだ。これまでにも、スピードを変えたり奥を使ったりと、さまざまな方法でやってきた。でも、大きくて身体能力の高いレシーバーがいることで、走ることもできるし、上からボールをキャッチすることもできる。空中でルートを狙って投げたボールが高くなってしまい、オーバースローだと思ったら簡単にキャッチされたこともある。あのサイズがあれば、また違ってくると思うよ。楽しみだし、シーズン中も役に立つと思うんだ」

ハードマン、バルデス・スカントリング、スミス・シュスターにタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーと、チーフスはクオーターバックのマホームズと綱渡り的な行為で共演する、豊富なスキルを有する選手を持っている。しかし、それはディフェンスに準備を必要とさせる真のナンバー1ワイドレシーバーを欠いている。

マホームズは、ヒルがいなくなり、オフェンスが2022年シーズンによりバランスのとれたものになる可能性を話した。

「今までの相手のディフェンスは俺たちの外側のスピードに対策していたものが多かったから、相手のディフェンスが俺たちに対してどうプレーするのかとても気になるよ。今年もバルデス・スカントリングやハードマンのようなスピードのある選手がいるけど、トラビスやジュジュなど、中央でキャッチできる大きな選手もいる。スピードとサイズのいいとこ取りで、相手ディフェンスにディープカバレッジだけでなく、マンプレーもさせることができると思うよ」

【AK】