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来年のドラフトに資本を確保しつつQBハーツに“エキサイト”しているとイーグルスGMローズマン

2022年04月21日(木) 12:09


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Chris Szagola】

フィラデルフィア・イーグルスが2022年ドラフト1巡目に有していた3つの選択肢のうちの一つをニューオーリンズ・セインツにトレードしたとき、ジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンはクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツが苦戦した場合のQB獲得に備えて2023年の資本を蓄えているのではないかとの推測が飛び交った。

現地20日(水)にドラフト前の記者会見でこのセオリーについて問われたローズマンは、繰り返しハーツへの支持を示した。

「われわれはジェイレン・ハーツにエキサイトしている。われわれはジェイレンをサポートするつもりだし、彼にフィリーで素晴らしいキャリアを送ってほしい。あれは自分のチームの柔軟性の問題であり、今年のドラフトだけではなく、今後に向けて来年のドラフトでもチームを改善するためのリソースを確保するということだ。われわれはそうすることが大きな意味を持つと考えた」とローズマンは述べている。

コインの両面でプレーするのは典型的なローズマンの動き方であり、率直に言って、それは効果を発揮している。イーグルスはそれに代わる存在を見つけるまで、ハーツをサポートするだろう。仮にこの若きデュアルスレットのクオーターバックが2022年に前進し、素晴らしいシーズンを送れば、そのサポートは続いていくはずだ。ダウンフィールドへのスローに苦戦し、イーグルス攻撃陣が足止めされるようなことがあれば、ローズマンは今季よりもQBの状況がさらに良いと予想されるドラフトで後任に資本をつぎ込むことになる。

背景は異なっているものの、カーソン・ウェンツの状況とまったく違うわけでもない。ウェンツをトレードに出すまで、ローズマンはウェンツへのサポートを公言していた。

イーグルスはすでに輝かしいロースターをアップグレードし、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のタイトルを獲得するための資本として今も2つの1巡目指名権(全体15位と18位)を有している。ローズマンはドラフト3巡目までに5つの指名権を持っており、それによってロースターが補強されればハーツの助けになるかもしれない。

2年連続で1巡目指名権をレシーバーに使ったローズマンだけに、再びそれを繰り返してハーツの負担を和らげるために早い段階でワイドアウトを獲得する可能性はある。昨年はWRデボンタ・スミスの獲得に成功したイーグルスだが、2020年に指名したジェイレン・リーゴーはいまだ発展中だ。

「犯してしまった過ちのことは、常に判断していくものだ。正しく行ったことから学んでいく。ジェイレンについては、彼が猛烈にやってくれているのを知っているが、必ずしも台本には彼らの全員のことが書いてあるわけではない」とローズマンは述べた。

ハーツやリーゴーを含め、イーグルスの若手選手の誰についても台本は完成していない。だからこそ、ローズマンはドラフトでのトレードを行ったのだ。将来の柔軟性を確保するために。

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