NFLが関係団体とのパートナーシップを延長し、DVや性暴力の防止活動に協力
2022年04月23日(土) 19:44ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は現地23日(土)、『ナショナル・ドメスティック・バイオレンス・ホットライン(ザ・ホットライン)』、および『RALIANCE(ラライアンス)』とのパートナーシップ延長を発表した。4月は性暴力に関する注意強化月間であり、1年を通してコミュニティーの教育やサバイバーの支援のためにリソースを提供するNFLの全国と地域におけるパートナーシップの活動をハイライトする期間だ。2014年以来、リーグは5,000万ドル(約64億2,875万円)以上の寄付を含む幅広いコミットメントを行ってきている。
8年以上にわたり、NFLはアメリカ国内で身近な人から虐待を受けた人々に再び力を取り戻させようというザ・ホットラインのミッションに資金援助を行ってきた。ザ・ホットラインは唯一、24時間年中無休で利用できる全国的なホットラインとなっており、電話、チャットとテキストでサバイバーにサービスを提供している。NFLからの資金提供を通して、ザ・ホットラインは2021年だけで40万件の電話、テキストとチャットに答えることができた。これは1996年に組織が誕生してから最も多い数字となる。さらに、NFLのサポートによって、ザ・ホットラインはこの1年でサバイバーを全国20万件以上のシェルターやDVサービスプロバイダーにつなげ、さらなるリソースに19万件以上の紹介を行った。
NFLとザ・ホットラインはNFLからの補助金という形でさらに3年間、パートナーシップを更新しており、これによりザ・ホットラインはダイレクトサービスを継続して、増加する問い合わせに対応できるようにキャパシティーを広げ、サバイバーのためのリソース拡大を呼び掛けるポリシーワークを推進し、とりわけ社会から取り残されたサバイバーたちの体験に関するリサーチに重点を置いたナショナル・サバイバー・データ・インスティチュートの創立に向けて動くことが可能となる。
「ドメスティック・バイオレンスの影響を受けた全ての人々が確実にザ・ホットラインの24時間年中無休のサービスにアクセスできるよう、ナショナル・フットボール・リーグがコミットメントとサポートを延長してくださったことに本当に感謝しています」とナショナル・ドメスティック・バイオレンス・ホットラインのケイティ・レイ・ジョーンズCEOは述べた。「現在、サバイバーたちはこれまで以上にサービスを必要としています。われわれの元には過去最大レベルの問い合わせが来ているのです。共に、サバイバーたちのためのリソース拡大を提唱し、サービスへの確実なアクセスのためにもっと努力しなければなりません。本当の体系的変化への道は長く、われわれ全員がコミットすることで、人との関係が健全かつ暴力と無縁のものになるようにしなければなりません。NFLのような業界のリーダーがサバイバーのために一歩進み出て、彼らを支え、サポートしてくれるというのは大きな励みになります」
NFLのサポートを受けて、ラライアンスは2016年に性的暴行に関連する領域を統合し、被害者やサバイバーの支援を強化するために創立された。全般的な運営、コミュニケーションと支援活動のサポートに加えて、NFLとラライアンスはサバイバーをサポートし、コミュニティーを安全にするための防止プログラムやプロジェクトにおよそ300万ドル(約3億8,541万円)の補助金を出してきた。防止のための交差的アプローチを用いて、これまで資金援助がなされた68のプロジェクトの大部分は、有色人種、LGBTQ+コミュニティ、身体の不自由な人々、宗教的マイノリティー、移民、若者、そして歴史的に見過ごされがちだったが、性的暴行によって重い影響を受けている人々のためのプログラムが対象となった。
今月、NFLはラライアンスとのパートナーシップを3年間にわたって更新し、補助金という形でさらなるリソースを提供することによって活動を拡大することにした。性的不品行の防止と社会正義を目指す団体への補助金提供が優先され、セクシャルハラスメントや暴行に関してより安全な環境を作るための正しいツールを提供できるような団体への助成も行われる。
「性的暴行、不品行や虐待を防止し、なくすために文化を変えようと努力する中で、今後もNFLのパートナーでいられることを誇りに思います」とラライアンスの創立メンバーでマネジングパートナーのサンドラ・アンリケは述べた。「この豊かな補助金を通してわれわれは各セクターにわたる団体を援助し、誰にとってもインクルーシブで安全な環境を作るという自分たちのミッションを発展させることができるようになります。この先の仕事を楽しみにしています」
詳しい情報については、www.thehotline.orgとwww.raliance.orgを参照のこと。
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