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スティーラーズが全体20位でQBケニー・ピケットを指名

2022年04月29日(金) 17:51

ピッツバーグ・スティーラーズ【NFL】

ケニー・ピケットはUPMCルーニー・スポーツ・コンプレックスの反対側に移動するだけでNFLへの道を歩み始めることができる。

ピッツバーグ・スティーラーズが現地28日(木)夜、ラスベガスで行われた2022年NFLドラフトの全体20位でピッツバーグ大学のスタークオーターバック(QB)であるピケットを指名した。

今季のドラフトで最もプロになる準備が整っているクオーターバックであるピケットは、ピッツバーグ大学で4年間、先発を務めてシーズンごとに着実に実力をつけてきている。ハイズマントロフィーのファイナリストに選ばれ、ジョニー・ユナイタス・ゴールデン・アーム・アワードを受賞したピケットは、カレッジでの最終シーズンで13試合に先発出場して4,319ヤード、驚異的な42回のタッチダウンに対してわずか7回のインターセプトを記録し、チームを11勝2敗という成績に導いた。

過去にピッツバーグ大学からドラフト1巡目で指名されたのは、殿堂入りしているダン・マリーノだけだ。また、全体20位になってから初めてクオーターバックが指名されるというのは、サンフランシスコ・49ersが全体26位でジム・ドラッケンミラーを指名した1997年以降、最も遅い指名順位となっている。

ピケットは現代のクオーターバックに必要とされている典型的な手腕と運動能力を兼ね備えている。アトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)の年間最優秀選手に選ばれたこともあるピケットは、特に予定外のプレーで生まれつきのポケット認識力と優れた精度を発揮していた。23歳のピケットは投球の予測に優れており、スナップ前にディフェンスの弱点を見極めることができる。2021年にはブリッツに対するタッチダウンパスで過去4年間の合計(21回)よりも多い25回を記録してフットボール・ボウル・サブディビジョン(FBS)のトップに輝いた。

ドラフトのプロセスで、ピケットはNFLのシグナルコーラーの中で最も小さな手(NFLスカウティングコンバインでは約21.6cm、プロデーでは21.9cmという計測結果だった)を持っていると指摘されていた。ピケットの投げる距離は平均的であり、パスの速度が驚くほど速いわけではない。しかし、そうした面を先読みする力で克服して素早く行動に移すことができる。コーチ陣とスカウト担当者はピケットの競争力とリーダーシップについて熱く語った。フットボールで発揮される聡明さと、さまざまな場面でプレーを生み出す能力によって、ピケットは初日から先発出場できる可能性を持っている。

フランチャイズQBだったベン・ロスリスバーガーの引退後、ピケットはまさにスティーラーズが求めていた人材だ。プロになる準備が最も整っているクオーターバックを獲得したスティーラーズは、地元出身の選手がロスリスバーガー退団によってあいた大きな穴をすぐに埋めてくれると期待している。

【RA】