パッカーズが1巡目でジョージア大学の守備選手2名を指名、WRを指名せず
2022年04月29日(金) 18:49グリーンベイ・パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストは世間のドラフトの予想など気にもとめていない。
ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスをラスベガス・レイダースにトレードし、WRマルケス・バルデス・スカントリングがカンザスシティ・チーフスと契約するところを見ていたパッカーズは2022年NFLドラフトの1巡目でワイドレシーバーを指名すると、多くのフットボール専門家が予想していた。
しかし、パッカーズは2021年に成長したユニットをアップグレードするためにジョージア大学の守備選手2名を指名している。
全体22位でラインバッカー(LB)クエイ・ウォーカーを指名したパッカーズはその後、全体28位でディフェンシブタックル(DT)デボンテ・ワイアットを指名した。
体格の良さと運動能力でランプレーを停止させられるウォーカーには第3ダウンで活躍するラインバッカーになり得るという利点がある。また、今回のドラフトで最も優秀なディフェンシブタックルであると考えられたワイアットは、体格やスピードに優れているほか、インサイドで勝つための動きを習得している。
このコンビは守備面で違いを生み出す即戦力となるはずだ。
一方で、ドラフト2日目を迎えるにあたり、レシーバーについては疑問符がついたままとなっている。
序盤にワイドレシーバーの指名が相次いだ――全体18位までに6名が指名された――ことで、パッカーズが最初の指名をする段階では単純に求める人材がいなかった。そのため、グーテクンストGMが守備面で違いを生み出せる選手を確保したのは賢明な判断だったと言えよう。必要なポジションに手を伸ばす代わりに、グーテクンストGMはすぐにでもチームに貢献できるような2名の選手を手に入れた。
またしてもレシーバーを獲得できなかったことにクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが腹を立てていると多くの人が予想しているが、ロジャースはドラフトの展開を理解している。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のマット・シュナイドマンによれば、『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』の生放送に参加し、2002年以降にドラフト1巡目でワイドレシーバーを指名していないパッカーズとコミュニケーションを取ったと明かしたロジャースは、指名候補に挙がっていた6名の選手が他チームから指名を受けたと話し、守備選手を指名するというチームの決定に理解を示していたという。
また、ロジャースは過去に一緒に仕事をしていた2巡目、3巡目のレシーバーの価値についても言及している。
現地29日(金)に3名を指名する予定のパッカーズは、ドラフトが終わるまでに新人の先発選手を見つけられるはずだ。
【RA】