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パンサーズがトレードによる3巡目指名権で指名したのはミシシッピ大学QBマット・コラル

2022年04月30日(土) 14:44

カロライナ・パンサーズからドラフト指名を受けたミシシッピ大学のマット・コラル【AP Photo/Rogelio V. Solis】

クオーターバック(QB)のポジションと、2日目に指名権を持たないことに関して多くの疑問が残っていたカロライナ・パンサーズは、ニューイングランド・ペイトリオッツとのトレードにより、ミシシッピ大学の選手でその問題への答えを見つけたと信じている。

パンサーズは現地29日(金)、ラスベガスでの2022年NFLドラフトで、ミシシッピ大学のクオーターバック、マット・コラルを指名するために3巡目指名権をトレードで獲得した。

パンサーズはコラルに使用した全体94位の指名権を、4巡目の全体137位指名権と2023年ドラフトの3巡目指名権と引き換えにペイトリオッツから獲得した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、ブリジット・コンドンの報告によると、パンサーズとクリーブランド・ブラウンズの間でクオーターバックのベイカー・メイフィールドのトレードが進行中だったとして、金曜日一日中カロライナでは移籍の情報が絶えなかったという。トレードの代わりに、パンサーズはペイトリオッツと指名権をトレードし、コラルを獲得した。

評価は分かれるものの才能のあるクオーターバック、コラルの成熟度は、事前ドラフト プロセス中に精査を受けているが、彼のデュアルスレットの能力やフットボール・ボウル・サブディビジョン(FBS)を牽引する1試合当たり平均384.3 ヤードのオフェンスを無視することはできない。

コラルは、ドラフトで指名された4人目のクオーターバックだったが、4人の中でも先発を勝ち取るチャンスが最も大きいだろう。ヘッドコーチ(HC)のマット・ルールがパンサーズでの3シーズン目に入るなかフランチャイズクオーターバックを探し続けており、サム・ダーノルドはその不安定なパンサーズのデプスチャートにおいて現在トップに立っている。

ルールHCはチームのデプスチャートではダーノルドが少なくとも今のところ一番の選択肢だと明かしている。

ルールHCは金曜日の夜に「コラルは初日を先発として迎えることはない。サム(ダーノルド)がわれわれの先発だ」と、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョー・パーソンを通して話した。

ミシシッピ大学出身のコラルはフルタイムの先発として2シーズンを過ごし、各シーズンで3,300ヤードのパッシングマークを突破した。2021年にはオールSECのセカンドチームの栄誉を得たほか、2020年にはパスとラッシングで1試合あたり384.3ヤードのトータルヤードでFBSを牽引した。

RPOゲームに理想的なコラルは素早いトリガーと優れた運動能力を誇る。約185cmのQB は少し小柄だが、ブルドッグのようなメンタルを持ち、大胆不敵なプレーで危険なルートにも走りこむ。コラルはポケットにおいてプレッシャーを避け、ヤードロスの可能性がある状況を反転させ前進する能力を持っている。

プレースタイルと軽量な体格を考えると、ケガに対する耐久性の懸念がある。特に、彼はシュガーボウルで足首の負傷に苦労した。ケガへのX線検査では問題が見つからなかったが、コラルはドラフトプロセスのフィジカル調査に参加し続けることになった。

オックスフォードでの最後のシーズンでは、386の試行で67.9%の成功率、3,349ヤードと20タッチダウンを記録し、前シーズンより9つ少ないわずか5回のインターセプトしか許さなかった。ターンオーバーの可能性があるプレーを遂行するのがコラルの成功への鍵であり、NFLに飛躍するうえでの良い前兆となった。NFLでも傑出した腕力と魅力的な運動能力を組み合わせ適切な練習を続けることで、コラルは、素晴らしい選手になる見通しがある。

コラルには練習をする時間があるのだろうか、またはシャーロットの火災に突き出されてしまうのだろうか?

パンサーズは指名権をトレードしコラルは3巡目で指名されたが、彼の肩には成熟度とナンバーワンQBになることができるのかというプレッシャーに関する疑問がのしかかる。

全体6位で指名されたイクム・エクウォヌを祝った後、ジェネラルマネジャー(GM)のスコット・フィッタラーとチームはドラフト2日目に戻って跳躍し、波紋を引き起こし、将来の希望となるQBを獲得した。

【AK】