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ベアーズがQBフォールズのリリースに同意、FAとして新転地探しへ

2022年05月01日(日) 15:41

ニック・フォールズ【NFL】

シカゴ・ベアーズがスーパーボウルでMVPに輝いたプレーヤーと決別した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地4月30日(土)、ベアーズがクオーターバック(QB)ニック・フォールズを放出することに合意したと報じた。情報源はフォールズの代理人であるジャスティン・シュルマンとのことだ。

ガラフォロによると、ジェネラルマネジャー(GM)1年目のライアン・ポールズとベアーズはトレードパートナーを探し続けるよりも、フォールズに新しいチームを探させることを決断したという。

シュルマンはガラフォロに「ライアン・ポールズは粋なことをしたし、ニックは感謝している」と明かしている。

2020年シーズンに先だって、ベアーズの元ジェネラルマネジャーであるライアン・ペースと、元ヘッドコーチのマット・ナギーはQBミッチェル・トゥルビスキーに若干の競争環境を与え、願わくは双方、もしくはいずれかのベストパフォーマンスを引き出せるようにと、フォールズをトレードで獲得した。ただ、この動きは曖昧なベアーズオフェンスに混乱をもたらしただけだった。2021年シーズンを前に、ベアーズがアンディ・ダルトンと契約し、ジェスティン・フィールズをドラフトした際、フォールズは単に高すぎるサードストリンガーとして存在するにすぎなくなった。それは今シーズンも同じ状況になる可能性が高く、フィールズが次期1番手として期待され、さらにバックアップにはトレバー・シーミアンが新たに契約を締結している。つまり、ベアーズはトレード相手を探したものの、見つからなかったということだ。

フォールズは今季1,066万ドル(約13億8,350万円)のキャップヒットになるはずだったが、6月1日を前にした放出により、300万ドル(約3億8,900万円)の節約になるとはいえ、デッドキャップは766万ドル(約9億9,400万円)だ。

33歳のフォールズは2002年にフィラデルフィア・イーグルスでキャリアをスタートさせたが、フィリーのスポーツレジェンドと成り上がれたのは2度目のイーグルス所属時代である。イーグルスが唯一出場したスーパーボウルでニューイングランド・ペイトリオッツを下し、MVPに輝いた経歴を持ちながら、当時のフランチャイズQBにはカーソン・ウェンツが指名されたこともあり――ただし、うまくはいかなかったが――ジャガーズのフランチャイズクオーターバックとなる有利な契約にサインしてイーグルスでの日々に終わりを告げた。しかしながら、ケガと標準を下回るプレーによってフォールズはまたしても新転地を目指すことになり、シカゴへと送られた。そしてまた、他の居場所を探している。

放浪のキャリアを過ごすフォールズはこれまでに5チームでプレーし、次の行き先候補にはかつてのヘッドコーチたち、フランク・ライクが指揮を取るインディアナポリス・コルツ、ダグ・ペダーソンのジャガーズ、アンディ・リードのカンザスシティ・チーフスがある。

新たなベアーズ政権による粋な動きによって、フォールズは今、次なるチームを自ら決断することができる。

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