セインツがSタイラン・マシューと3年43億円の契約へ
2022年05月03日(火) 10:57“ハニーバジャー(ミツアナグマ)”が里帰りしようとしている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地2日(月)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、オールプロに3度選出された経歴を持ち、ハニーバジャーの愛称で親しまれているセーフティ(S)タイラン・マシューがニューオーリンズ・セインツと契約するという。ラポポートはその後、マシューがセインツと3年3,300万ドル(約42億9,086万円)の契約を結ぶと報道した。
カンザスシティ・チーフスで過去3シーズンを過ごしてきたマシューは、キャリアで4つ目のNFLフランチャイズに移ろうとしているが、今回の移籍はマシューにとって里帰りとなる。ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのマシューはカレッジ時代もルイジアナ州立大学(LSU)でプレーしていた。
『NFL.com』が選んだフリーエージェント(FA)トップ101で6位に選ばれていたマシューは、セインツがドラフトでセーフティの指名を避けた後、セインツとの契約交渉が落ち着くまでの間、チャンスが訪れるのを待っていた。マシューはフィラデルフィア・イーグルスともバーチャルな形で面会していたが、セインツは常にマシューを獲得する有力候補だったとラポポートはつけ加えている。
29歳のマシューはフリーエージェンシーの第一波が訪れた3月にセインツと3年契約を結んだSマーカス・メイと共にプレーすることになる。メイがニューオーリンズに向かうという報道が流れた日のちょうど1日前に、ヒューストン・テキサンズにいたSジャスティン・リードがチーフスと契約すると報じられ、このときにマシューのチーフスでの日々は事実上終わった。マシューはチーフス時代にスーパーボウルに2回出場してそのうち1回で優勝を経験しており、プロボウルには3回選出されている。
NFL10年目のシーズンを迎えるにあたり、マシューはすでにベテランぞろいのセインツディフェンスでさらなるリーダーシップを発揮するはずだ。また、セインツがメイをもう1つのSポジションに配置し、コーナーバック(CB)ポジションにマーション・ラティモアやP.J.ウイリアムス、ポールソン・アデボ、2022年ドラフト2巡目で指名したアロンテ・テイラーを起用しようとしている中で、マシューはバックエンドのカバレッジを強化して多才な能力を発揮するだろう。
2013年ドラフト3巡目でアリゾナ・カーディナルスから指名されたマシューは、そのどう猛さと機転、リーダーシップが評価され、年を追うごとにトップクラスのディフェンシブバックへと進化している。また、勝つためのコツも身に付けてきた。テキサンズに移籍した2018年を皮切りに、マシューは4年連続でディビジョンタイトル獲得チームの一員となっている。
2021年シーズンにプレーオフ進出を逃したセインツは、ハニーバジャーがその流れをチームにもたらしてくれることを願っている。
【RA】