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ACL断裂から順調に回復しているブロンコスWRハムラー、QBウィルソンとのプレーに備える

2022年05月13日(金) 12:05

デンバー・ブロンコスのK.J.ハムラー【Ryan Kang via AP】

デンバー・ブロンコスのワイドレシーバー(WR)K.J.ハムラーは過去にも今のような状況を経験している。

もちろんクオーターバック(QB)のラッセル・ウィルソンとチームメイトになったことはないが、ハムラーはこれまでにもACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、そこからの回復とリハビリを乗り越えたことならある。今回は腰のケガも重なったが、それでも「予定より早く」回復していると言い、手ごたえを感じているようだ。

ハムラーは現地11日(水)にチームの公式サイトにこう述べている。「前の経験があるから、今回は一からの復帰ではない。7カ月間ずっと時速30kmくらいでルートを走っていたり、25ヤードを稼いだりしていたことを考えれば、それはもう精神的なものなんだ。20%はメンタルだ。でも、その山さえ越えられればあとは何ともない。だから、フィールドに出てルートを走ったりするのはそこまで怖くなかった。これまで通りにやってみたら、普通にできた」

これからハムラーにとって多少は普通でなくなるのは、これまで彼が組んだ中で最も優秀はクオーターバックであるウィルソンのためにルートを走るということ。だが、ウィルソンのプレーに慣れるのは時間の問題だと思われ、ハムラーが特に心配することはないだろう。もしハムラーがウィルソンのシアトル・シーホークス時代のチームメイトだった非常に生産的なWRタイラー・ロケットを手本にできれば、そのプロセスは加速するするかもしれない。

ロケットからアドバイスを受けたことについてハムラーは、「彼が言ったことは聞き逃さないようにして、常に質問している」と話している。「ラッセルは“この辺りのこの場所でこのタイミングで”という感じで細かい指示を出すタイプだから、スポンジのようにすべてを吸収しようとしている。彼が何を考えているかを理解しようとしているところさ」

「今年は俺がタイラー・ロケットの役割を担っている姿が目に浮かぶから、彼が言っていることをよく聞いて、すべてを自分のものにしたいと思っている」

ハムラー自身の過去と現在のチームメイトが、ACLと腰のケガからの復帰に向けて手を差し伸べてくれているようだ。ブロンコスの看板選手であるWRコートランド・サットンと、ヒューストン・テキサンズに移籍したWRデイショーン・ハミルトン(ハムラーとはペンシルベニア州立大学とブロンコスでチームメイト)もそれぞれこの2年の間にACLのケガから復帰している。二人はハムラーを支え、サットンはハムラーの回復過程を改善するために何が必要かを常に助言しているという。

先進医療と豊富なリソース、そしてACL断裂から復帰を果たしたことがあるという経験が融合し、ハムラーは2022年に大きなインパクトを与える準備ができていると確信している。

「俺のスピードは落ちないぜ。むしろ前より速くなっているかもしれない」とハムラーは自信を見せる。

ハムラーにはこれからたくさんの仕事が待っているが、ブロンコスが長年クオーターバックのポジションに抱えていた問題を解決したことで、安心してその仕事に取り組めることだろう。ようやく新しい環境を活かす時が来たようだ。

「結果を残すため、このチームに勝利をもたらすためなら俺は何でもする」とハムラーは話した。

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