QBタゴヴァイロアのせいでドルフィンズオフェンスが制限されることはないとスミスOC
2022年05月13日(金) 13:30ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルにディープパスを通してタッチダウンが決まるまでは、マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアの腕の強さに関する質問は絶えないだろう。
新たにドルフィンズの攻撃コーディネーター(OC)に就任したフランク・スミスは、すでにそういった質問をうまく処理できるようになっているのかもしれない。スミスOCは現地11日(水)、ディープパスを増やしてフィールドを広げ、オフェンスの可能性を最大限に引き出すことのできる自身の能力がタゴヴァイロアの腕によって制限される可能性があるのかと質問されている。
『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイティッド)』によると、スミスOCは次のように述べたという。「われわれは何一つ自分たちを制限していないと言える。実際、彼は素晴らしい仕事をしてくれている・・・毎日、さまざまなルートや、レシーバーたちと達成しようとしているさまざまなことをやってくれている。だから、これまでやってきたことはすべて極めて楽観的だったと言える。なぜなら、われわれのプログレッションやリード、そして彼のプログレッション全体を通しての移動能力には、ある一定のものがあるからだ。このシステムに参加し始めて1カ月にしては、とても素晴らしい動きをしている」
システムだけではなく、ヒルやその後にチームに加わったWRセドリック・ウィルソンなど、タゴヴァイロアの主力なランニングメイトも一新されている。レフトタックル(LT)テロン・アームステッドやガード(G)コナー・ウィリアムズ、ランニングバック(RB)チェイス・エドモンズ、ラヒーム・モスタート、ソニー・ミシェルも新メンバーとして加わったばかりであるため、ドルフィンズはもっと彼らをチームに馴染ませていかなければならない。
しかし最終的に、改良されたドルフィンズオフェンスの運命はタゴヴァイロアのパフォーマンスにかかっている。そして、それはやはりタゴヴァイロアの腕の良し悪し次第だ。春のワークアウトでタゴヴァイロアがヒルにボールを投げている様子を捉えた映像をチームが公開しているが、これはタゴヴァイロアの腕に関する疑問の声を抑制する助けにはなっていない。とはいえ、スミスOCが水曜日に明かしたように、ドルフィンズオフェンスはヒルにディープパスを投げることよりもはるかに多くのことに取り組んでいくのだろう。
スミスOCはタゴヴァイロアについて「ああ、身体的には問題なかった」と話している。「つまり、彼のユニークな点は、基礎的な力とボールの正確さでプレーする能力があるところだ。この時期はすべてのルートツリーやさまざまなコンセプト、ワイドレシーバーや彼、ランニングバックにとって必要なことすべてに取り組んでいる。だから、1つ言えるのは、彼には現場での処理能力と、必要なところにボールを届ける能力があるということだ」
ターンオーバーを避けるためには、パスの精度は最終的にタゴヴァイロアとドルフィンズにとって腕の強さよりも重要になってくる。効率的にボールを動かし、2021年シーズンよりも効果的なランプレーを確立できれば、タゴヴァイロアの腕の強さについて質問するような人はついにいなくなるだろう。
しかし、それまではそうした質問はなくならないはずだ。まだまだタゴヴァイロアの能力を心配する声やさまざまな憶測が飛び交う時間は残されているが、ドルフィンズは2021年よりも良い成果を上げられる体制を整えている。
【RA】