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2022年スケジュールの課題に目を向けるパッカーズHCラフルアー

2022年05月14日(土) 14:16

グリーンベイ・パッカーズ【NFL】

シーズン第1週に行われる試合はどの日程よりも最も重要な試合となる。なぜなら、すべてはそこから始まるからだ。しかし、グリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは他の日程の重要性にしっかりと目を向けている。

パッカーズにとってのシーズン初戦は敵地開催のミネソタ・バイキングス戦だ。そのバイキングスとは2021年シーズン第11週にスリリングな熱戦を経験している。ところがその2週間後、とある怪物がフロリダ州のガルフ海岸で待ち受けている。

パッカーズはシーズン第3週にタンパに赴き、タンパベイ・バッカニアーズとの試合に臨む予定だが、過去2回の対戦では劣勢を強いられていた。ラフルアーHCは確実にこの試合に意識を向けている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のスケジュール発表の番組に出演したラフルアーHCは「2年前にも2回対戦している。あそこでプレーしたときはかなり痛い目に遭わされたから、自分たちが向き合うべき仕事が確実に待ち受けている。彼らは明らかに優れたフットボールチームだし、そこにトム(ブレイディ)を呼び戻したのだから、みんなにとって多くの問題が出てくる」と語った。

スーパーボウル出場を熱望するパッカーズの前に立ちはだかる最大のハードルとも言えるバッカニアーズは、2020年にレギュラーシーズンの試合ではパッカーズを圧倒し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームではランボー・フィールドで逆転勝利を収めている。2021年シーズンも再戦が期待されていたが、両者共にカンファレンスタイトル戦というおなじみの舞台に登場する前にディビジョナルラウンドで敗退した。

両チームともに2022年に挽回を図ろうとしている中で、NFCの代表としてスーパーボウルに出場するために再び対決することになるかもしれない。クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと同様に再びタイトルを追い求めるためにQBトム・ブレイディはNFLに復帰しており、無駄にできる時間は少しもないと言えよう。

しかし、そのような段階に至る前に、彼らはそれぞれ海外での試合を含むレギュラーシーズンの日程をうまく乗り切らなければならない。パッカーズはフランチャイズ史上初めてヨーロッパに遠征するが、ラフルアーHCにとっては決して不慣れな土地ではないようで、次のように話している。

「実はイングランドに行くのは個人的に3回目になる。準備や移動の面で向こうに行くのはそれなりの苦労があることは間違いないだろうし、身体にも少し負担がかかるが、NFLが送り出すと決めた場所だから、チームにとってはあまり馴染みのないことだがベストを尽くすつもりだ」

パッカーズは初めてロンドンゲームに臨むため、対戦相手のニューヨーク・ジャイアンツよりも厳しい状況に陥るかもしれないが、試合のために大西洋を横断することにはさらなる課題が残されている。パッカーズはホームに戻ってロバート・サラーHC率いるニューヨーク・ジェッツと対戦した後、ラフルアーHCが語っていた負担をまさに経験することになるかもしれない。

というのも、パッカーズはインターナショナルシリーズの後にバイウイークを与えられておらず、ジェッツ戦に向けてすぐに仕事に戻らなければならないのだ。厳しい2週間になると予想されるが、シーズン第14週のバイウイークを迎える頃にはその苦労が報われているだろうと考えているラフルアーHCはこう述べている。

「早くバイウイークを迎えるよりも――うちのチームにとっての利益を考えたら――先延ばしにするのがベストなのではないかと思った。幸運なことに、ニューイングランド(ペイトリオッツ)戦も、帰ってきてからのジェッツ戦も、その試合の前後はホームゲームになっている」

もちろん、そうした3試合のうち2試合をホームで戦えるというのは利点となるが、1週間の休みがなければ、ただでさえ長いレギュラーシーズンがさらに大変なものになるだろう。それでもパッカーズの目標は変わらず、困難に打ち勝ってスーパーボウル出場を目指していく。

パッカーズにはスーパーボウルにたどり着くまでに乗り越えなければならない壁がいくつも待ち受けているが、彼らはそれがいつ訪れるのか、そして、そのような障害にどのように立ち向かえばいいのかをはっきりと分かっている。

【RA】