元QBロスリスバーガーから助言を受けたと明かしたスティーラーズQBピケット
2022年05月15日(日) 16:312022年NFLドラフトで全体20位指名を受けたケニー・ピケットは、1巡目で指名された唯一のクオーターバック(QB)だ。彼以外のクオーターバックは3巡目になってから初めて指名されている。今回の指名によって地元に残ることになったピケットは、これまで20年近く同じ選手がフランチャイズQBを務めていたチームの次世代を担っていくと見込まれている。
今週に行われたルーキーミニキャンプで初めてピッツバーグ・スティーラーズの一員として練習を開始する前に、ピケットはかつてのフランチャイズQBであるベン・ロスリスバーガーからアドバイスを受けていた。18年にわたってスティーラーズを率いてきたロスリスバーガーは2021年シーズンを最後に引退している。
ピケットは現地13日(金)、ビッグベンことロスリスバーガーがNFL生活へと移行する際のアドバイスとして自分の経験を語ってくれたと明かした。ロスリスバーガーの知恵を借りられるのは、カレッジからNFLへ移行するにあたって信じられないほど有益なことだと言えよう。
「何か疑問や意見があれば、いつでも話を聞くよと言ってくれたんだ」とピケットは話しており、「彼は殿堂入り間違いなしのものすごく素晴らしい選手だから、これから数週間で必ず参考にさせてもらうことになる」と続けた。
ビッグベンを中心に一貫した成功を収めてきたスティーラーズは、彼が司令塔を務めている間に負け越しのシーズンを送ったことは一度もない。ロスリスバーガーはスティーラーズをプレーオフ進出に12回、スーパーボウル出場に3回導き、2005年と2008年にはスーパーボウルリングを手にしている。
そのため、スティーラーズの次期先発QBは重責を担うことになるはずだ。過去に成功を収めた選手からのアドバイスは、その存在になろうとしているピケットにとって有益な情報に他ならないだろう。
スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはピケットが先発を担う可能性があると語っていたが、ピケットはミッチェル・トゥルビスキーとメイソン・ルドルフという2人のベテラン選手と競わなければならない。今オフシーズンにスティーラーズと2年契約を結んだトゥルビスキーは、先発経験が豊富という利点を持っている。一方、ルドルフはスティーラーズに3年間在籍しているため、すでにスティーラーズのオフェンスを理解しているという点で有利だ。とはいえ、どちらの選手も完ぺきではないため、ピケットが若さやスキル、その他に秘めている力を武器に先発の座を勝ち取る可能性もある。
経験豊富なチームメイトに負けないように、必死にプレーブックを読み込んで追いつこうとしていると明かしたピケットは次のようにコメントした。
「要するに、自分が何をしているのかを分かっていなければチャンスはない。だから、プレーブックに専念して、細部まで学べることはすべて学んで、ここでの活動でベストを尽くせるようにするしかない。1日あたり何時間も費やすことはできない。自分が納得するまでやるだけだ。つまり、ここで学んで外に出て、ホテルに持ち帰ってiPadを取り出すってことさ。さっきも言った通り、ここで気持ちよく過ごせるようになるためにできる限り多くのことに取り組んだら、早くプレーできるようになると思う。それが一番重要なことだ」
数週間以内に残りのメンバーもルーキーたちと合流して自主参加のチームワークアウトに参加するようになる。その時点からQBのポジション争いはヒートアップし始め、ロスリスバーガーの助言がシーズン第1週の先発の座を獲得しようとしているピケットにどれほど役に立ったのかも分かってくるだろう。
【RA】