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元QBブリーズのツイートが注目を集めるも、復帰はないと考えるセインツHCアレン

2022年05月17日(火) 08:45

ニューオーリンズ・セインツのドリュー・ブリーズ【Cooper Neill via AP】

元クオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズが“またフットボールをプレーするかもしれない”とツイートすることでインターネットユーザーたちをかきまわした。

しかし、ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)であるデニス・アレンはブリーズがNFLに復帰するという考えを信じてはいない。

『WDSU』のフレッチャー・マケルによればアレンHCは「私はソーシャルメディアを見ていないので、妻がそのことについて教えてくれた。“そりゃおもしろい。明日のゴルフトーナメントでいろいろ聞かれるな“と思った」と話したという。

「確かに、私はそのコメントはおふざけだと思っているし、それについてわれわれは何の対話も持っていない」

「今はそういう架空の世界であれこれやりたくないんだ。すべてがどこに行くのか、われわれは把握しているが、確かに彼はたくさんの関心を生み出した。それは間違いない」

ブリーズは現地15日(日)に『Twitter(ツイッター)』で次のようにコメントしていた。

「僕のこの秋の未来について、マスコミはいろいろ推測しているけれど、今のところ何も決めていない。“NBC”で働くかもしれないし、またフットボールをやるかも。ビジネスや社会奉仕に集中するかもしれないし、ピックルボールやシニアゴルフツアーのためにトレーニングするかもしれない。自分の子どもたちのコーチをやるかもしれないし、これまで言ったすべてをやるかもしれない。そのうち知らせるよ」

ブリーズがプロフットボールの世界で最後にプレーしたのは2021年の初めのことで、タンパベイ・バッカニアーズに敗れたディビジョナルラウンドでパス成功率55.8%、インターセプト3回に終わっている。この試合でセインツの2020年シーズンとブリーズのキャリアが幕を閉じた。少なくとも、これまでのところは。引退以降はNBCでアナリストとして働き、日曜日のツイートまでフィールド復帰を検討していると匂わせたことはなかった。

アレンHCが言うように、また、ブリーズがアメリカ発祥の球技である“ピックルボール”のツアーに言及しているように、ブリーズのツイートはどう見てもジョークに他ならない。ラストゲームのパフォーマンスは悔いの残るものとなったブリーズだが、最後の2シーズンで負ってきたケガやその年齡――現在43歳――を踏まえれば、たとえインターネットの世界を賑わせていたとしても、冷静な人であればブリーズのフットボールの時間はもう終わったと捉えているだろう。

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