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カーディナルスWRホプキンスは出場停止処分を受けてもなお殿堂入りを果たす可能性があるとWRフィッツジェラルド

2022年05月17日(火) 16:55

アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Kamil Krzaczynski】

2022年シーズンを楽観的に捉えようとしていたアリゾナ・カーディナルスにとって、ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスの出場停止処分は大打撃となっている。

一方で、カーディナルスで長年活躍していたWRラリー・フィッツジェラルドは、今回の出場停止処分がホプキンスの経歴に汚点を残すことはないと考えているようだ。

今回の件でホプキンスのレガシーが汚されると思うかと『TMZ』に質問されたフィッツジェラルドは「そうは思わないね」と答えている。「彼はまだ殿堂入りを果たす可能性がある。才能がある。きっと乗り越えられるはずだ。今は逆境にあるけど、彼はタフだし要領が良いからきっとうまく乗り越えていくさ」

NFLは現地5月2日(月)、ホプキンスがリーグの運動能力向上物質規定に違反したとして6試合の出場停止処分を科すと発表した。ホプキンスはその夜、「戸惑ったし、ショックを受けた」と記した声明を発表している。

ホプキンスは声明の中で次のように述べていた。「10年間のNFLキャリアの中で、運動能力向上物質の使用で陽性反応が出たことは一度もない。11月の検査で微量の禁止物質が検出されたことを知って、戸惑ったし、ショックを受けた」

「体に入れるものにはとても気を遣っているし、常に全体的アプローチをとってきたから、どうしてこのようなことが起こったのか、チームと一緒に調査しているところだ。だけど、これまで注意してきたつもりでも、それが十分ではなかったのは明らかだ。それについては、カーディナルスのファン、チームメイト、そしてカーディナルスの組織全体に対して謝罪する。チームを失望させるようなことは決してしたくなかった」

フィッツジェラルドとホプキンスは2020年の1シーズンだけ共にプレーしている。それはカーディナルスで過ごす、フィッツジェラルドにとっては最後の、ホプキンスにとっては最初のシーズンとなった。

ホプキンスがどう対応し、どう復帰するかが、彼の今後のキャリアに影響を与えることになりそうだ。カーディナルスに移籍する前、キャリア最初の7年間をヒューストン・テキサンズで過ごしていたホプキンスは、9年間でオールプロに3回、プロボウルに5回選ばれている。この間に、レシーブ789回(歴代36位)、10,581レシーブヤード(同42位)、タッチダウンレシーブ68回(同50位タイ)を記録してきた。すでに殿堂入りのレベルに達していると言うには、少し早すぎるかもしれない。

それでも、カーディナルスにとってはもちろん重要な選手だ。

2021年、ホプキンスが不在だった7試合でカーディナルスの戦績は3勝4敗にとどまっている。

ホプキンスが不在になる間、クオーターバック(QB)カイラー・マレー率いる攻撃陣は、ワイドレシーバーでは最近チームに加入したマーキス・ブラウンや再契約したA.J.グリーン、ロンデール・ムーアを、タイトエンド(TE)ではベテランのザック・アーツや新人のトレイ・マクブライドを頼ることになる。

フィッツジェラルドは「彼らは優秀な人材をそろえている。もちろん、大きな痛手にはなるけど、彼らなら嵐を乗り切れると思う」と語った。

マレーが新契約締結を強く要求している中、それに関連するドラマとホプキンスの出場停止処分とが相まって、カーディナルスのオフシーズンは嵐そのものだったと言えよう。

ホプキンスは今回の件でシーズン序盤6試合を欠場するが、昨年から合わせると11試合連続で欠場を強いられることになる。しかし、復帰さえできれば、カーディナルスオフェンスを盛り上げ、NFL界にそのオールスター級の才能を知らしめることができるはずだ。

【RA】