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RBモスタートは第1週のプレーを希望も、復帰は急がせないとドルフィンズHCマクダニエル

2022年05月18日(水) 12:12

サンフランシスコ・49ersのラヒーム・モスタート【AP Photo/Jed Jacobsohn】

2019年、2020年、2021年のマイアミ・ドルフィンズのラッシングヤードはそれぞれ32位、22位、30位だった。

ボールをランで運ぶことはこれまでのドルフィンズ攻撃陣にとって達成困難な目標であり、新ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはその状況を変えることに強い意志を持っている。

ドルフィンズはサルボン・アーマッドとマイルズ・ガスキンを擁するランニングバックルームに、元アリゾナ・カーディナルスのRBチェイス・エドモンズ、元ロサンゼルス・ラムズおよびニューイングランド・ペイトリオッツのラッシャーであるソニー・ミシェル、元サンフランシスコ・49ersのスピードスター、ラヒーム・モスタートを加えている。

49ersで共に過ごしてきた時期があるため、マクダニエルHCにとって最も馴染みがあるのはモスタートのようだ。

マクダニエルHCはモスタートがどれほどの爆発力を秘めているか知っている一方、その負傷歴も把握している。モスタートは膝の手術からの回復中であり、モスタートについての興奮をいくらか静めなければならない理由が、まさにその負傷歴だ。

チームによれば、マクダニエルHCは現地17日(火)に「彼の期待はシーズン第1週にプレーすることだと分かっているし、われわれはそれを急ぐつもりはない。彼はあまりに大きな後退を強いられたので、毎日熱心にトレーニングしている。だが、準備が整えば間違いなくフィールドに立つだろう」と述べたという。

モスタートの2021年シーズンは1試合で終わってしまった。軟骨の負傷で手術が必要になったモスタートは、16試合とプレーオフゲームを逃している。したがって、マクダニエルHCの言う“あまりに大きな後退“も決して誇張ではないのだ。

モスタートは2016年にサンフランシスコに加わり、マクダニエルは2017年にランゲームコーディネーターとしてそこに合流している。

マクダニエルの下、モスタートは2019年にキャリアベストシーズンを過ごしており、チームはこの年にスーパーボウルに進出。モスタートはランでキャリアハイの722ヤード、タッチダウン8回を記録した。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)決勝戦でモスタートはアイコニックなパフォーマンスを披露し、タイトル戦記録となる220ラッシングヤードとタッチダウン4回をマークしてグリーンベイ・パッカーズを下している。

ドルフィンズと1年契約を交わしたモスタートは、2年連続で負傷の影響を受けた後だけに、元の調子を取り戻すことを目指しているだろう。過去2シーズンは合わせて9試合でしかプレーできなかった。

注目すべきは、49ersで輝きを見せていた2019年に、モスタートはチームのリーディングラッシャーであり、チーム内でランで500ヤードを超える3人のバックスの一人だったという点だ。ドルフィンズのバックフィールドはそれ以上のポテンシャルを秘めている。ガスキン、エドモンズ、モスタート、マイケルは、それぞれがランで500ヤード以上のシーズンを量産してきた。

「このルームについて独特なことの一つは、誰一人として競争を回避しない点だと思う」とマクダニエルHCは言う。

「そこにいる全員がこの攻撃陣やチャンスに興奮しており、それを勝ち取るベストの人間であることを望んでいる。誰も腰が引けていない」

モスタートにはその中でもゲームブレーカーになるポテンシャルがある。とは言え、本人が素早く圧倒的な存在として復帰するために堅実でスローなアプローチを望んでいる様子である中、その過程を急かされることはない。

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