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ジャガーズでOLBへの転向を楽しんでいる全体1位指名のDEウォーカー

2022年05月18日(水) 12:43


ジャクソンビル・ジャガーズのトラヴォン・ウォーカー【AP Photo/John Raoux】

ディフェンシブエンド(DE)トラヴォン・ウォーカーのNFLでのポテンシャル、そして全体1で指名された大きな要因は、彼が持つ可能性だと言える。

その一つとしてまず挙げられるのはウォーカーの柔軟性だ。ジョージア大学でコーチ陣は彼をディフェンスのプレーメーカーとして起用し、ウォーカーは複数の役割を果たしている。ドラフトのプロセスが始まる時点でウォーカーは、パスプロテクターを圧倒する可能性があるディフェンスエンドとして評価されていたが、クオーターバックにまでたどり着く形でパスラッシュを終えることが課題として残っていた。

ジャクソンビル・ジャガーズで迎えた最初の数日間で、ウォーカーはアウトサイドラインバッカー(OLB)というこれまでとは少し違うポジションを担当しており、その役割だけを学ぶという特権を楽しんでいるようだ。

ウォーカーは「練習ではアウトサイドラインバッカーに徹することができて、このポジションに慣れてきたと思う」とチームの公式サイトで述べている。「常に改善の余地はある。ジョージア大学ではたくさんのテクニックを学んだけど、ここに来てさらに多くのことを学んでいる」

「ジョージア大学ではテクニックを駆使していたけど、ここではジョージア大学で学んだテクニックに頼らず、一つのことに集中しなければならなくなった」

パスラッシュがウォーカーの将来にとって重要な部分であることに変わりはないが、パスカバレッジも同じくらい重要となる。それはつまり、相手クオーターバックの選択肢を潰すことを目的に、これまでよりも下がった位置でパスキャッチャーをマークしなければならないということになる。これから練習を重ねる中で、ウォーカーの改善が期待される。

ウォーカーは「いい感じだった」とコメントしている。「ジョージア大学でもやったことはあるから少しは慣れている。でも今は7対7の練習にたくさん参加しているから、これまでよりも下がる頻度を増やすことには慣れてくると思う」

ヘッドコーチ(HC)のダグ・ペダーソンとジェネラルマネジャー(GM)のトレント・バールケによって定められた計画に従って、今のところウォーカーが集中するべきはアウトサイドラインバッカーだけとなる。当面の目標は標準的なポジションとなるアウトサイドラインバッカーに慣れさせることで、最終的にジャガーズは彼の高い才能を武器として使うことができるかもしれない。

「今のところラインバッカーコーチのビル・シューイのもとでアウトサイドラインバッカーとして練習しているけど、これからどうなるかは分からない。俺がディフェンスに馴染めば馴染むほど、可能性は広がっていくと思っている」とウォーカーは述べている。

ウォーカーが大暴れするシナリオを夢見る前に、ジャガーズは彼が自分たちのディフェンスで結果を残せるポジションを確実に見つけたいところだろう。すでに全体1位指名の選手として期待が高まる中、ウォーカーにはペダーソンHCやバールケGMといったリーダーたちがついていて、プレッシャーに負けず、ジャガーズのディフェンスにとって準備万端で身体能力も高く、インパクトを与えられる選手、という目標に集中できるようサポートしている。

ペダーソンHCはこう話す。「悪影響を及ぼすかもしれない外部の干渉から彼を守り、仕事に集中できるようにするのも私の仕事だ。とはいえ、トラヴォンはとても分別のある人間だと思っている。若い彼をしっかりと指導してくのがわれわれの仕事だ」

【R】