コマンダースQBウェンツにとって、これがフランチャイズクオーターバックになる「最後のチャンス」とトロイ・エイクマン
2022年05月18日(水) 18:20カーソン・ウェンツにとって、ワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)としての最初のシーズンは、魅力的な対戦が目白押しである。
現地11月14日(月)のマンデーナイトフットボールでフィラデルフィア・イーグルスと対戦し、フィラデルフィアに戻るのが一番の目玉だ。
今年から入るマンデーナイトフットボールのブースで、長年の放送パートナーであるジョー・バックと共に、殿堂入りクオーターバックのトロイ・エイクマンがその試合を担当することになっている。エイクマンは、2016年のNFLドラフトでイーグルスから全体2位で指名されたものの、ここ3シーズンで3チーム目となる予定のウェンツにとって、今シーズンがある意味ラストチャンスになると考えているようだ。
「今思うと、カーソンは機会を持っていたと思う。しかしながら、それはフィラデルフィアではうまくいかなかった。彼はその後、インディアナポリス・コルツにトレードされた。彼はそこでも活躍することができなかった。コルツはQBのポジションで変更を行うことを決定し、今、彼はワシントンに到着している」とエイクマンは現地16日(月)、『ESPN』を介して述べている。
「これはおそらく、彼がNFLのフランチャイズクオーターバックになることができることを証明するための最後の機会である」
エイクマンは殿堂入りとなるNFLのキャリアを1勝15敗のダラス・カウボーイズでスタートしたが、それがフランチャイズ・ルネッサンスの始まりとなり、クオーターバックとしてチームをスーパーボウルのタイトルに3度導いた。それゆえ、エイクマンはフィールド上での逆境を克服し、最大の栄光を獲得するために必要なものを知っている。
ウェンツにとって、フィラデルフィアでのスタートは十分だった。ルーキーとして有望視され、2017年にはイーグルスがスーパーボウル進出を決める過程においてケガで姿を消すまでに、NFL年間最優秀選手の候補に挙がっていたほか、プロボウルにも選ばれて印象を残した。しかし、2020年にウェンツのプレーは崩壊し、インディアナポリスに移籍することになった。コルツでもプレーは改善されず、2シーズン連続でトレードされ、今度はNFC東地区のコマンダースへ移籍し、待ちに待ったリンカーン・フィナンシャル・フィールドへの帰還を含め今シーズンはイーグルスと2回戦うことになる。
以前イーグルスのヘッドコーチ(HC)を務めたダグ・ペダーソンが率い、レギュラーシーズンの最終戦でコルツ相手に衝撃的な勝利を収め、ウェンツの2021シーズンとインディアナポリスでの期間を終わらせたジャクソンビル・ジャガーズとの第1週の対戦で始まるウェンツの“再会”ツアーにとって、11月14日の対決は最後の再会になるだろう。第1週の後、ウェンツは9月25日(日)にフェデックス・フィールドでイーグルスと初めて対戦し、10月30日(日)にコルツとの対戦でインディアナポリスに戻る予定だ。
しかし、エイクマンにとって真のドラマは、ウェンツが3つ目のチームのフィールドに立ったとき、フランチャイズクオーターバックになるために必要なものを示す最後のチャンスにあるのだろう。
「彼がそのチャンスを生かせることを期待しているし、フィラデルフィアでの2チームの対戦を楽しみにしている。でも、カーソン・ウェンツにとって、今シーズンは彼の将来がどうなるのかについて、ある意味決定的な1年になると思うんだ」とエイクマンは話した。
【AK】