「常に成長の余地がある」とキャリア構築に集中するチャージャーズOTスレーター
2022年05月18日(水) 19:27ラショーン・スレーターは素晴らしいルーキーシーズンを送った。
ロサンゼルス・チャージャーズのオフェンシブタックル(OT)はプロボウルにも出場し、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、NFL全体で8番目のタックルとしてシーズンを終えた。しかし、もし彼にその活躍について尋ねた場合、彼はズタズタに活躍のフィルムを引き裂くだろう。
「俺はテープを見た。そこにはいろんなものがあった。その多くは、俺をぞっとさせる。ディテールやテクニックがあり、時にはあと一歩ということもあるが、常に小さな成長の余地があり、それが大きな違いになる。俺としては、より良くなるために何ができるか、毎プレー少しずつでも集中するようにしているんだ」スレーターは現地16日(月)に語った。
スレーターの素晴らしい経歴に、建設的な批評のチャンピオンという称号が加わった。スレーターは、同じトップタックルであるデトロイト・ライオンズのラインマン、ペネイ・スウェルを上回り、最初から最後まで強力なシーズンを送った。ほとんどの新人選手がしばしば圧倒されるポジションで、スレーターは緊張せず自然体で重要な役割を果たし、フランチャイズクオーターバック(QB)のジャスティン・ハーバートを保護する、信頼できる左タックルとしてチャージャーズに貢献した。
しかしながら、まだスレーターは満足していない。彼はプロボウルへの最初の出場すら楽しむことができなかった。
「俺はそこにいた間、実際には食中毒で終わってしまった。俺たちはラスベガスにいたから、誰も俺を信じていない(笑)。けど、俺はちょっとだけ自分の部屋に滞在していたんだ。でも、やっぱりすごく楽しかったよ」
ノースウエスタン大学出身のスレーターは、プロボウルへの出場から得たさらなるヒントを武器に、2年目のシーズンを迎えるにあたり向上心に非常に重点を置いている。スレーターは、仲間のオールスター選出選手であるワイアット・テラー、ジョエル・バイトニオ とチームメイトのコリー・リンスリーと話し、彼らの考えを学んだという。「俺にはいつも動画を見る中で疑問に思っていたことがあったから、機会があったときに、質問か何かを聞くことにしているよ」
スレーターは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行で1年間フットボールから遠ざかった後に始まった前シーズンに比べて、次のシーズンはより活躍できると感じているようだ。彼はジョーイ・ボサのような素晴らしいチームメイトと行ったレップスに価値を感じ、すべてが適度に混ざり合って自分の身となったプロセスに非常に感謝している。
「それは旅のようだった。毎週自分自身に挑戦することができるんだ。俺が自分の仕事をしたとき、俺の後ろにいる誰もが爆発的なプレーや、それに近いプレーを成功させようとしていたことを知っていたから、ああいう攻撃の一部であることに毎週とても興奮した。本当に自分のことだけに集中していたけど、とても楽しかった」スレーターはそう話した。
今シーズンの練習では、さらに優秀なチームメイトが一緒に戦ってくれる。シカゴ・ベアーズとのトレードでチャージャーズに加入したオールプロのエッジラッシャー、カリル・マックだ。
「そのトレードが起こった翌日だったと思うんだけど、俺は新婚旅行中で、ステイリーコーチは俺に“心を正してくれ”とかメールを送っていたよ(笑)」スレーターは、マックとの対決に興奮しているかという質問に「今はこれを楽しもうとしているけど、準備はできているつもりだ」と答えた。
もし1年分の学習とキャンプ分の練習でスレーターに期待するような成長が見られるなら、スレーターがいつもの左タックルに並んだとき、リーグの他の選手たちはかなりの難題を抱えることになるだろう。プロボウル出場は、その始まりに過ぎないかもしれない。
【AK】