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イーグルスが元ジャイアンツCBジェームズ・ブラッドベリーと1年12億円で契約へ

2022年05月19日(木) 09:01

ニューヨーク・ジャイアンツのジェームズ・ブラッドベリー【AP Photo/Rich Schultz】

元ニューヨーク・ジャアンツのコーナーバック(CB)でプロボウルにも選ばれているジェームズ・ブラッドベリーが1年1,000万ドル(約12億7,917万円)の契約でフィラデルフィア・イーグルスと合意した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えた後、イーグルスもこの契約について認めている。

サラリーキャップ上の問題によって現行契約が維持できなくなったため、ブラッドベリーは5月9日にジャイアンツからリリースされていた。ジャイアンツの元ジェネラルマネジャーであるデイブ・ジェトルマンの浪費のあおりを食う形で、ジョー・シェーン現GMはサラリーキャップの範囲内に出費を抑えるためにいくつかの厳しいロースターカットを強いられている。そういった状況において、ブラッドベリーの2022年のキャップナンバーとして予測される2,186万ドル(約28億0,352万円)は財政的な問題を生じさせ、過去2年にわたるジャイアンツ守備陣への貢献にもかかわらず、サラリーキャップスペースが優先される形となった。

ジャイアンツはブラッドベリーと交換に何かを得ようとしていたものの、ほとんどのチームが待ちさえすればジャイアンツにはブラッドベリーをリリースするしかなくなると承知していたことから、トレードは成立しなかった。シェーンGMは5月初め、ジャイアンツはブラッドベリーがリーグのどのチームでも先発コーナーバックになれると分かっているものの、財政的な状況から、トレードが成立しなければリリースするしかないと語っていた。

ブラッドベリーはカロライナ・パンサーズでキャリアをスタートし、在籍した4シーズンのすべてでチームのパスディフェンスリーダーとなった。2020年にジャイアンツに加入すると、リーグでもトップのコーナーバックに成長し、2年でタックル100回(ソロ80回)、パスディフェンス35回、インターセプト4回、フォースドファンブル2回、ファンブルリカバリー2回を記録。また、2020年にはジャイアンツにとって2016年以来のプロボウルに選出されたコーナーバックとなっている。

そういったスキルやスタッツに加え、28歳のブラッドベリーはその一貫性でも高く評価されてきた。ジャイアンツ時代には1試合しか欠場したことがない。フィールド上で一貫して影響力の高いプレーを生み出しているブラッドベリーは多くのチームにとって引き入れたい存在であり、見事に獲得したのはイーグルスだった。

2021年のイーグルス守備陣に不調はなく、トータル被獲得ヤードではトップ10につけている。とは言え、ブラッドベリーが加わることで、その力はさらに強化されるだろう。コーナーバックのポジションにはスティーブン・ネルソンがヒューストン・テキサンズと契約したことで空いた穴があり、ブラッドベリーの加入は完ぺきにマッチするアップグレードとなる。ブラッドベリーはまた、こちらもプロボウルに選ばれる腕前の持ち主であるダリウス・スレイの反対側につくことになりそうだ。2021年に4度目のプロボウル選出を果たしたスレイと組むことで、イーグルスのセカンダリーには危険な1-2コンビネーションが形成される。

イーグルスは2021年を9勝8敗で終えたものの、スーパーワイルドカード週末にタンパベイ・バッカニアーズに敗れた。2022年にプレーオフで勝ち残ることを目指す上で、スタープレーヤーであるブラッドベリーとの契約は守備陣を補強する堅実な動きだったと言える。

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