各クラブのコーチや最高幹部クラスの役職に多様性をもたせようというNFLの取り組みの一環として、リーグは現地5月23日（月）と24日（火）にアトランタで開かれる春季リーグミーティングの場で初の“Coach and Front Office Accelerator（コーチ・アンド・フロントオフィス・アクセラレータ）”を開催することを現地19日（木）に発表した。全32チームのオーナーシップが出席するこのアクセラレータ（促進会）には、すべてのクラブから60名以上の多様性のあるコーチやジェネラルマネジャー（GM）候補が招集される。

このプログラムはフットボール運営のエキスパートやまとめ役を招いてのセッションや、チームオーナーと直接交流できる時間を、女性やマイノリティの重役候補者に設ける。これらの取り組みはリーグを通じて今後のヘッドコーチ（HC）やGMポジションに多様性のある候補者たちを送り出す構図を作り出すための継続的な努力として企画されている。

各クラブは2日間で行われるアクセラレータに向け、前途有望な幹部候補者から参加者を選定。リーダーシップ向上やフットボールのビジネスについてのセッションに加え、参加者らはコーチやフロントオフィスの幹部になるための次のステップにどう進むかについて率直な意見を交わす。

NFLのコミッショナーであるロジャー・グッデルは「NFLは多様性と包括性の向上に努力しており、このプログラムは雇用習慣を改善し、昇進の機会を作り出すための一連の取り組みの一つになる」と話した。

「このプログラムは各クラブが高パフォーマンスで新進気鋭のNFLの才能や候補者たちに、チームオーナーやエグゼクティブの業務レベルでのビジネスを学ぶチャンスを与える」

『Blank Family of Businesses（ブランク・ファミリー・オブ・ビジネス）』のオーナー兼会長のアーサー・ブランクは「このアクセラレータはリーグの最も重要な取り組みの一つだと考えており、そのポテンシャルは飛躍的に大きくなっていることから、われわれの委員会は1年を通してこれを続けていく」とコメントしている。

「リーダーやオーナーとしての活躍が期待される者にとってこれは先例のない機会であり、ここで形成される関係性は将来の雇用サイクルにおいて不可欠なものになるだろう」

【2022年コーチ・アンド・フロントオフィス・アクセラレータ参加者】

＜NFLリーグオフィス＞
ドーン・アポンテ（フットボール運営部門副社長およびフットボール管理最高責任者）
ケビン・ブース（ディレクター／経営協議、労働業務）
キンバリー・フィールズ（フットボール事業戦略およびフットボール運営部門副社長）

＜NFLクラブ＞
アリゾナ・カーディナルス
クエンティン・ハリス（選手人事担当副社長）
バンス・ジョセフ（守備コーディネーター）

アトランタ・ファルコンズ
チャールズ・ロンドン（クオーターバックコーチ）
アンソニー・ロビンソン（カレッジスカウティング責任者）

ボルティモア・レイブンズ
クリス・ホートン（スペシャルチームコーディネーター）

バッファロー・ビルズ
テレンス・グレイ（選手人事部門アシスタントディレクター）
エリック・ワシントン（シニア守備アシスタント、ディフェンシブラインコーチ）

カロライナ・パンサーズ
ジェフ・ニクソン（攻撃部門アシスタントヘッドコーチ）
サミール・スレイマン（フットボール管理部門副社長）

シカゴ・ベアーズ
イアン・カニンガム（アシスタントジェネラルマネジャー）
アラン・ウィリアムズ（守備コーディネーター）

シンシナティ・ベンガルズ
トレイ・ブラウン（スカウト）
トロイ・ウォルターズ（ワイドレシーバーコーチ）

クリーブランド・ブラウンズ
グレン・クック（選手人事部門副社長）
ジョー・ウッズ（守備コーディネーター）

ダラス・カウボーイズ
クリス・ボーン（カレッジスカウティングアシスタントディレクター）
ジョー・ウィットJr.（守備部門パスゲームコーディネーター、セカンダリーコーチ）

デンバー・ブロンコス
エジロ・エベロ（守備コーディネーター）
ケリー・クレイン（フットボール運営部門エグゼクティブディレクター、ジェネラルマネジャー特別アドバイザー）

デトロイト・ライオンズ
レイ・アグニュー（アシスタントジェネラルマネジャー）
アーロン・グレン（守備コーディネーター）

グリーンベイ・パッカーズ
ジェリー・グレイ（ディフェンシブバックコーチ、パスゲームコーディネーター）
リッチモンド・ウィリアムズ（プロ人事責任者）

ヒューストン・テキサンズ
ペップ・ハミルトン（攻撃コーディネーター）
モジーク・マッカーティス（ナショナルスカウト）

インディアナポリス・コルツ
マーカス・ブレイディ（攻撃コーディネーター）
モロッコ・ブラウン（カレッジスカウティング責任者）

ジャクソンビル・ジャガーズ
マイク・コールドウェル（守備コーディネーター）
レジス・エラー（プロスカウティング責任者）

カンザスシティ・チーフス
エリック・ビエネミー（攻撃コーディネーター）
ティム・テリー（プロスカウティング上級責任者）

ラスベガス・レイダース
ドウェイン・ジョセフ（プロ人事責任者）

ロサンゼルス・チャージャーズ
レナルド・ヒル（守備コーディネーター）
ジョジョ・ウッドゥン（選手人事責任者）

ロサンゼルス・ラムズ
トーマス・ブラウン（アシスタントヘッドコーチ、タイトエンドコーチ）
レイ・ファーマー（人事部門上級管理者）

マイアミ・ドルフィンズ
マービン・アレン（アシスタントジェネラルマネジャー）
ジョン・エンブリー（アシスタントヘッドコーチ、タイトエンドコーチ）

ミネソタ・バイキングス
クリス・ブランコ（プロスカウティングアシスタントディレクター）
チソム・オパラ（ナショナルスカウト）

ニューイングランド・ペイトリオッツ
スティーブ・カージル（プロスカウティング責任者）
デマーカス・コビントン（ディフェンシブラインコーチ）

ニューオーリンズ・セインツ
カイ・ハーレイ（フットボール管理部門副社長）
クリス・リチャード（共同守備コーディネーター、セカンダリーコーチ）

ニューヨーク・ジャイアンツ
ブランドン・ブラウン（アシスタントジェネラルマネジャー）
トーマス・マッガーヒー（スペシャルチームコーディネーター）

ニューヨーク・ジェッツ
チャド・アレクサンダー（選手人事部門責任者）
ロン・ミドルトン（タイトエンドコーチ）

フィラデルフィア・イーグルス
ブライアン・ジョンソン（クオーターバックコーチ）
ジェフ・スコット（フットボール運営部門責任者）

ピッツバーグ・スティーラーズ
フリスマン・ジャクソン（ワイドレシーバーコーチ）

サンフランシスコ・49ers
ラン・カーソン（選手人事部門責任者）

シアトル・シーホークス
アロンゾ・ハイスミス（ジェネラルマネジャーシニアエグゼクティブアドバイザー）
ケリー・ジョセフ（アシスタントクオーターバックコーチ）

タンパベイ・バッカニアーズ
ジャクリーン・デビッドソン（フットボールリサーチ責任者）
バイロン・レフトウィッチ（攻撃コーディネーター）

テネシー・タイタンズ
トニー・デュース（ランニングバックコーチ）
ブライアン・ガードナー（プロスカウティング責任者）

ワシントン・コマンダース
ランディ・ジョーダン（ランニングバックコーチ）
エリック・ストークス（選手人事部門上級ディレクター）

なお、参加者が変更される場合もある。

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