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2年目のQBモンドの現状に満足するバイキングスHCオコンネル

2022年05月21日(土) 17:49

ミネソタ・バイキングスのケレン・モンドとカーク・カズンズ【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)ケレン・モンドの2021年シーズンは、当時のヘッドコーチ(HC)から何も期待されていない状態で幕を閉じた。

モンドが新しいヘッドコーチと出会い、新たな視点を手に入れた2022年まで話を進めよう。マイク・ジマー政権下ではデプスチャートの中で埋もれていたモンドだが、ケビン・オコンネルがヘッドコーチに就任してからはQBカーク・カズンズのバックアップになるための機会を多く与えられてきた。

現地20日(金)の時点で、モンドはジャージーに身を包んでヘルメットを着用し、堅実な仕事をしている。

オコンネルHCは木曜日に「ケレンは今のところ良い春を過ごしていて、ものすごく頑張ってシステムを習得しようとしている。昨日はスクリメージラインでいくつかのチェックをしたが、彼はプレーごとに準備をしていたわけではなかった。ただ本能的にやっていたのだ。そういう些細なことに目を向けている」と述べた。

オフシーズンの現段階において、オコンネルHCの説明は実際の成績よりも重要な意味を持っていると言えよう。それは、ジマー元HCが退任間近にモンドに対して見せていた態度とは大きく異なるからだ。日に日に立場が危うくなるのを感じていたコーチとしては無理もないことなのだが、オコンネルHCはそのように緊急度の高いニーズだけに目を向けてモンドの成長を後回しにするのではなく、現時点のモンドから何らかの利益を得られると考えている。

2021年ドラフト3巡目指名を受けてバイキングスに入団したモンドは、カズンズ以降もチームを信じる理由を探していたファンの期待を集めていた。一方で、シーズンが進み、ジマーが職を失うかもしれないという状況になるにつれて、モンドに関する長期的な計画は後回しにされている。それよりも、カズンズとベテランバックアップQBショーン・マニオンを起用して、とにかく試合に勝つことばかりが優先されていたのだ。

しかし、新体制はより長いスパンでモンドの成長を見守ろうとしている。モンドがカズンズの仕事を奪えるとまでは言わないが、2021年に見落とされていたモンドの可能性をバイキングスファンが感じられるようにはなるはずだ。

【RA】