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練習ではプレーコールを担うも試合で任されるかは未定のジャイアンツOCカフカ

2022年05月21日(土) 18:23


マイク・カフカ【AP Photo/David Zalubowski】

5年連続で負け越しているニューヨーク・ジャイアンツにとって、向上こそが最重要課題であるのは言うまでもない。

しかし、バッファロー・ビルズで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたブライアン・ダボールがヘッドコーチ(HC)に就任し、カンザスシティ・チーフスでクオーターバック(QB)コーチを務めていたマイク・カフカが攻撃コーディネーターになったことを受けて、オフェンスのアップグレードは特に重要視されている。

練習ではカフカOCがプレーコールをしているものの、試合で同じように任されるかは未定となっており、誰がQBダニエル・ジョーンズ率いるオフェンスのプレーコールを担うのかは現時点で発表されていない。

チーム公式記録によると、カフカOCは「フェーズ3の今は一日一日を大切にしているところだ。練習ではクオーターバックのプレーをコールしている。それをダブズ(ダボールHC)に評価してもらっており、それをどう扱いたいのかを判断する権利は彼にある」と述べているという。

ダボールHCの魅力はビルズで残してきた素晴らしい功績であり、毎試合で不安定なプレーを見せていたQBジョシュ・アレンをNFL屈指のクオーターバックの1人に育て上げたのは特に素晴らしかったと言えよう。ビルズでプレーコールを担っていたダボールHCは、過去2シーズンでいずれもチームを得点でトップ3位以内、獲得ヤードでトップ5位以内に導いてきた。

一方で、アンディ・リードHCの下で働いていたカフカOCには、過去5シーズンで得点と獲得ヤードでそれぞれ6位以内にランクインしてきたダイナミックなチーフス攻撃陣の一翼を担ってきたという経験がある。

残念なことに、カフカOCはプレーコールをしたことがないが、それを担当したいかという質問には「もちろんだ。攻撃コーディネーターなら誰しもがプレーをコールしたいと思っている。だから、答えはイエスだ」と肯定的な回答をしている。

ジョーンズが2022年にフランチャイズQBになれることを証明できるかが注目を集めているが、それだけではない。ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは全盛期の頃の調子を取り戻せるのだろうか。ワイドレシーバー(WR)ケニー・ゴラデイはフリーエージェント(FA)になったときに良い条件で契約した価値があることを証明できるのだろうか。ドラフト1巡目指名されたWRカダリウス・トニーはそのポテンシャルを発揮できるのだろうか。これらはいずれもジャイアンツの新スタッフが2022年に解決しなければならない難問となっている。

したがって、ダボールHCが決断を下すまでは、ジャイアンツで誰がプレーコールを担うのかという話題は尽きることがないだろう。

【RA】