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WRワトキンスは「良い状態にある」とパッカーズWRコーチ

2022年05月21日(土) 19:08

サミー・ワトキンス【AP Photo/Terrance Williams】

ワイドレシーバー(WR)サミー・ワトキンスは新たな場所にたどり着いたが、そこは親しみのある人がいる場所だった。

グリーンベイ・パッカーズのWRコーチを務めているジェイソン・ブレイブルは、2022年からパスゲームコーディネーターも兼任するようになった。ワトキンスとバッファロー・ビルズで共に過ごしたことのあるブレイブルは、ワトキンスが慣れ親しんでいる専門用語を今でもいくつか使っている。そして、誰がワトキンスにパスを投げるかについては言及せずに、パッカーズへの加入がワトキンスに成功をもたらすとの考えを示した。

チーム公式サイトによると、ブレイブルは現地19日(木)に報道陣に対して次のように述べたという。「先日、サミーとその話をした。ルートを走ってキャッチする姿を見て、彼が(バッファローで)初めてフィールドに足を踏み入れたときを思い出した。振り返ってみると、一番大きかったのはケガをしたことだ。しかし、彼はできる限り全力で取り組んでいくつもりだ。彼は今、ここでコンディショニングにおけるすべてのワークアウトに取り組んでいる。自分の体の状態に満足しているようだ」

「彼を見て分かるのは、ボールの取り方が違うということだ。キャッチ、キャッチするまでの走り、その強さが見れば分かると思う。ドラフト上位で指名した理由はそこにあったし、彼はキャリアを通して上出来なシーズンを何度も送ってきた」

「彼は私に“違っていたよ。過去4年間で4つのシステムを経験したけど、あんたの指導内容に戻ってきた。なあブラブス(ブレイブル)、今も当時と同じように指導していると聞くのはうれしかった”と言ってきた。彼は詳細を知っているし、今は良い状態にある。私は彼にとても期待している」

今オフシーズンに貢献度の高い主力選手を失い、その代わりとなる選手を探しているパッカーズに加わるワトキンスにとって、馴染みがあるということが有利に働く可能性はある。ワトキンスが突然、WRデイバント・アダムスと同じような成果を出すとは考えられないが、アダムスがここ数シーズンで発揮していた生産性の70%ほどでも再現できれば、ワトキンスはキャリア史上最高の活躍を見せられるかもしれない。

今の状況はワトキンスにとって、喜ばしい展開だと言えよう。ワトキンスは2014年ドラフト全体4位指名を受けて以来、キャリア初期には数々のケガに悩まされていた。その後に所属したロサンゼルス・ラムズ、カンザスシティ・チーフス、ボルティモア・レイブンズでは補助的な役割に甘んじており、2016年から2021年までの間に700レシーブヤードに到達したシーズンは一度もなかった。

パッカーズでクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースのメインターゲットになることができれば、ワトキンスはついに700ヤードに到達できるかもしれない。もしそうならなかったとしても、ブレイブルはワトキンスが人として成長した姿を見て喜んでいる。

「これまでの様子を見ていると、彼の成熟度は群を抜いている」とブレイブルは強調した。「以前は単なる若いルーキーだったが、今では家庭を持ち、正しい生き方をする人になった。調子を取り戻せるようにできる限りのことをして、再びロンバルディを手に入れようとしている。私の周りでそれを掲げたことのある人はほんの少数だ。それが彼の目標になっている。サミーはただ笑みを浮かべて、今の自分に合っていると感じるところに入れたことを喜んでいる。こうなるとは思っていなかったが、私は彼が来たことで気合が入っている」

2022年により多くターゲットになるためには、WRアレン・ラザードやWRランドール・コブ、今年のドラフト2巡目で指名されたWRクリスチャン・ワトソンと競わなければならない。とはいえ、ワトキンスはスーパーボウル出場を目指すチームで、チームの志に見合った役割を得られるはずだ。

ワトキンスは28歳であり、年齢的にはまだ活躍ができる。そのワトキンスが今まさに求めているのは、殿堂入りが有力視されているクオーターバックとペアになることだろう。

【RA】