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「俺の時が来た」とレイブンズWRルームのけん引役を担うベイトマン

2022年05月25日(水) 14:31


ボルティモア・レイブンズのラショッド・ベイトマン【AP Photo/Gail Burton】

ワイドレシーバー(WR)ラショッド・ベイトマンは2021年シーズン開幕前にボルティモア・レイブンズのエンジンに火をつけた。しかし、負傷によってスタートダッシュが遅れ、ルーキーシーズンは12試合に出場するにとどまっている。

1年の経験を積んだベイトマンは、新たな高みを自らに設定して2年目を迎えている。マーキス・ブラウンがトレードでアリゾナ・カーディナルスに向かった今、その責任はさらに大きなものになった。

ベイトマンにはその挑戦を受け入れる準備ができている。

「彼のことは心から尊敬しているし、彼は俺のブラザーだったから、いなくなって寂しくなる。でも、俺の時が来たって感じでもあるんだ」とベイトマンはチームメイトであるコーナーバック(CB)マーロン・ハンフリーのポッドキャスト“Studio 44(スタジオ44)”で語った。

ミネソタ大学出身のベイトマンは2021年のドラフト1巡目でレイブンズの指名を受け、夏の間に注目を集めた。ベイトマンとブラウンの存在から、強力な空中戦でフィールドを支配する攻撃陣が期待されていた。実際にレイブンズはパス攻撃で改善し、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソン時代で最高の試合平均パスランキング(13位)を記録している。

しかしながら、それでもレイブンズは最終目的に届かなかった。ボールの両面で続出した負傷によって野望は絶たれ、ジャクソンの足首の負傷が最後の一撃となっている。8勝9敗でシーズンを終えたレイブンズ一同だが、ポストシーズンは自宅で過ごすことになった。

大型トレードを決してためらわないレイブンズのジェネラルマネジャー(GM)であるエリック・デコスタは、ブラウンのトレード要請を聞き入れ、ブラウン(と全体100位指名権)をアリゾナへ送り、ブラウンが元チームメイトのQBカイラー・マレーと合流するのを許した。その見返りにデコスタGMは全体23位指名権を獲得。その1巡目指名権をバッファロー・ビルズに送り、全体25位指名権と4巡目指名権(全体130位)を手に入れている。

ブラウンと引き換えに、2022年ドラフトで合わせて2つの指名権を手に入れたボルティモア。それらはセンター(C)タイラー・リンダーバウムとパンター(P)ジョーダン・スタウトの指名に使われ、ベイトマンがレイブンズ攻撃陣でより大きな役割を担う図がさらに鮮明になった。

「ボルティモアが俺をドラフトしたのには理由があると感じている。彼らはこのポジションにつけるために、俺をドラフトしたんだ」と言うベイトマンはさらにこう続けた。

「俺としては、ずっとこのチャンスを待っていた。自分に何ができるかは分かっているし、レイブンズの組織も俺に何ができるか分かっているはず。ファンに、そして特にチームメイトに、とにかくそれを見せたい」

キャリアの比較的早い段階でリードする役割を担うベイトマンは、一人ではそれを成し遂げられないことも承知している。レイブンズは近年に多くのドラフト資本をワイドレシーバーにつぎ込んでおり、ベイトマンが来るまでにサザンメソジスト大学のジェームズ・プロシェやテキサス大学のデビン・ダバーネイをチームに加えていた。この3人がボルティモアのレシーバートップ3を形成している。

「ジェームスに頼んだんだ。“このルームを引っ張っていく助けが必要だ”って感じで」とベイトマンは言う。

「俺の1年目の大部分で、ケガに対処しなきゃならなかったからな。だから、“実際はどうやるんだ?”って感じ。そこからは皆がどう対処するのか見るしかなくて、そんな状態でやらなきゃならなかった。話し合いとか、そういうのは本当になかった。そういうところから俺のリーダーシップは来るんだと思う」

未知の領域に足を踏み入れるベイトマンだが、カレッジ時代のテープやルーキーイヤーの輝きが未来の成功を示唆しているとすれば、そういった責任を担うだけの度量はあるはずだ。当然、最初の目標はフルシーズンを戦い抜く健康状態を保つことになる。それと同じくらい重要なのが、2022年にベイトマンとジャクソンとの間の信頼関係を築くことだ。

ベイトマンはレシーバー勢に輝かしい未来が待っていると信じている。今度はベイトマンがプレシーズンの盛り上がりが幻ではなかったことを示す番だ。

「去年は片りんを見せられたと思う。このリーグでプレーできることを自分自身に証明した。今度は他の全員にそれを証明しなきゃな」とベイトマンはコメントした。

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