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QBジャクソンのOTA欠席は“本人が話すこと“とレイブンズHCハーボー

2022年05月26日(木) 10:56


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/David Richard】

5月も終わりに近づいたが、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの延長契約はまだまとまっていない。

現時点ではよくある状況だが、重要なことでもある。ボルティモア・レイブンズは攻撃陣のアイデンティティ(そしてフランチャイズ全体)を、ジャクソンとその特別な才能を中心に組み上げてきたのだが、そのジャクソンが2022年シーズン終了後もチームにとどまるという保証がないのだ。

3月の時点と同様に、ジャクソンはまだ延長について話し合うことに関心を持っていない様子だ。また、レイダースのチーム合同練習(OTA)にも姿を見せていない。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)であるジョン・ハーボーはジャクソンの契約状況やOTA不参加について現地25日(水)に質問を受けたものの、言えることはほとんどなかった。

『ESPN』のジェイミソン・ヘンスリーによれば、ハーボーHCは「ラマー本人から語ってもらおう。それについて話すなら彼だ」と話したという。

その表面的な状況とは裏腹に、レイブンズはジャクソンの不在についてそれほど懸念を抱いていないように見える。ジャクソンにとっては、新たな先発センター(C)タイラー・リンダーバウムやルーキータイトエンド(TE)のチャーリー・コラーとアイザイア・ライクリー、ならびに新メンバーである6人のレシーバーたちとの信頼関係を築く以外に、OTAから得られるものはそれほどない。単独でのワークアウトは決して革新的というわけではなく、フランチャイズが成功を収めるチャンスを損なうわけでもなかった。

レイブンズのTEマーク・アンドリュースは「俺はラマーを知っているし、彼と話した。あいつがどれほどハードにトレーニングしているか、俺は知っている。めちゃくちゃモチベーションが高いし、ものすごくハングリー。だから、心配なんて全くない」とコメントし、さらにこう話している。

「俺たちはみんなトレーニングをして、ここで自分の仕事をし、彼のために準備している。俺たちの戦う準備はいずれできるし、彼が準備を整えて、彼が獲得したものとか、今の彼がどれほどハングリーかを皆に見せてくれることを、俺は確信している」

とは言え、長期的な安定性に欠けていることを踏まえれば、新契約が締結されるまで不確実な状態は続く。ジャクソンには過去に達成したものに頼り、1年の契約年に賭ける十分な権利があるものの、レイブンズの未来に対する疑問は10月も、11月も、12月も、そして2023年になれば特に、消えることはない。

ジャクソン不在のニュースは、現実問題としてニュースというほどでもなく、現在進行中の契約状況の副産物に過ぎない。とは言え、動きがないことはこれからもチームにとって大きな要素であり続けるだろう。

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