“多すぎる”RBが有利な状況をもたらすと考えるコマンダースHCリベラ
2022年05月26日(木) 12:33ワシントン・コマンダースには多すぎるほどの優秀なランニングバック(RB)がいる。実際、それはヘッドコーチ(HC)ロン・リベラが今週にRBルームを表現する時に使った言葉だ。
2022年にはアントニオ・ギブソンがワシントンのリードバックになると見られるが、このオフシーズンにはJ.D.マキシック(当初バッファロー・ビルズ加入に合意したものの、再考)が復帰し、アラバマ大学のRBブライアン・ロビンソンが合流した。そこで終わりではなく、ワシントンにはさらにドラフト外フリーエージェント(FA)だったジャレット・パターソンが復帰。パターソンは2020年に1試合でラッシングタッチダウン8回を決め、フットボール・ボウル・サブディビジョン最多記録タイをマークしたランナーだ。
その全員を収めるほどの余裕はないように思えるが、リベラHCは複数の選択肢を擁することに価値を見出しているようだ。何より、ワシントンは1人のボールキャリアに頼るようなチーム作りを計画してはいない。
「大部分で、コミッティーで進むことになると思う」とリベラHCはチームの公式サイトに語っている。
「(以前にHCを務めてきた)カロライナでわれわれがやったことのいくつかを模倣しようとしてる。すぐれた2バックシステムがあったからな。(元カロライナ・パンサーズRBのディアンジェロ)ウィリアムスとジョナサン・スチュワートがいて、ペースを変える存在として、サードダウンで出てくるタイプのフォジー・ウィッタカーがいた。今われわれが手にしているものを見れば、同じものがあると言える」
「だから、これもそのときホットで、調子が良くて、優れたことをやっている選手と今後進めていくものの一つだと感じている。そして、その選手を交代させる必要が出てくる。現在のこのリーグでは、1人のメインのバックを持つということができない。多すぎるほどの選手をそろえておかなければならないんだ。まさに今はとても良いルームになっていると感じている」
2021年のワシントンのバックフィールドはギブソンを第一のランニングバックとして、トータルでタッチダウン300回を記録する機会をギブソンに与えた。マキシックは交代要員を務め、タッチ91回(ランで48回、キャッチで43回)を記録している。
リベラHCが今週に明かしたプラン通りにコマンダースが進むとすれば、そういった差は均等に近づくはずだ。
昨シーズンに17試合でタッチ78回をマークしたパターソンも、コマンダースのバックフィールドに価値をもたらしている。しかし、コミッティーバックフィールドに貢献することが予想されるロビンソンがドラフト3巡目で加わったことで、ロースタースポットは競争でつかみ取る必要があるかもしれない。
トレーニングキャンプはコマンダースにとって、多くの意味で重要なものになるだろう。まずは新クオーターバック(QB)カーソン・ウェンツがチームに順応しなければならない。また、2022年に複数の選手を擁することが約束されているワシントンのバックフィールドがどういった外観になるかを決定する上でも、キャンプが大きな意味を持っている。
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