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昨年にACL断裂のQBウィンストンがセインツのOTAでフィールドに立つ

2022年05月26日(木) 13:30

ニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマーラとジェイミス・ウィンストン【AP Photo/John Froschauer】

昨年に負ったACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から立て直しているクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンは、2022年シーズンの第1週にニューオーリンズ・セインツの先発QBを務めることを狙っている。

現地25日(水)にセインツのチーム合同練習(OTA)でフィールド上のワークアウトに参加したウィンストンは、その意思を改めて示した。

「ジャブーの勝利」

28歳のウィンストンは2021年10月31日に、セインツがタンパベイ・バッカニアーズを下したシーズン第8週の試合の中で負傷した。MCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)の損傷も含むこのケガによって、セインツのスターティングQBとしてのウィンストンの有望な蹴り出しは足止めを食っている。

ウィンストンは2021年にパス161回中95回成功、1,170ヤード、タッチダウン14回、インターセプト3回をマーク。とてつもない数字というわけではないが、ウィンストンがセインツの先発QBとして5勝2敗でスタートした後、ウィンストンを失ったセインツは4勝6敗と調子を落としている。

セインツはオフシーズンの間にウィンストンと2年2,800万ドル(約35億6,598万円)の契約を交わすことで、ベテランQBの回復への信頼を示した。ウィンストンは以前、回復プロセスによってNFLでの8シーズン目に向けて自分が“よりハングリー”になったと話している。

セインツがウィンストンをけん引役としてスタートした2021年と同じような幕開けを2022年に望んでいるのはもちろんだが、長年ヘッドコーチ(HC)を務めてきたショーン・ペイトンがいない今年は、これまでと同じとはいかないだろう。攻撃コーディネーター(OC)ピート・キャロルが新HCデニス・アレンのスタッフとして残っているものの、ウィンストンがこれだけ早い段階で戻ってきたことは、新体制に移行する上で素晴らしい要素と言える。

セインツはこのオフシーズンにいくつかの新しい武器をウィンストンのために追加した。ベテランワイドアウトのジャービス・ランドリーと契約したほか、セインツはドラフト1巡目でワイドレシーバー(WR)クリス・オレーブを指名。さらに1巡目でタックル(T)トレバー・ペニングも選択し、フリーエージェント(FA)のテロン・アームステッドが去ったオフェンシブラインを補強している。健康状態を取り戻したマイケル・トーマスが戻ってくることも、セインツ攻撃陣にとっては良い兆候となる。

妨げになるようなことが起こらなければ、ウィンストンはセインツがホームでアトランタ・ファルコンズと対戦する第1週の試合に向けて順調に進んでいくだろう。

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