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狙うのはスーパーボウルだけとバッカニアーズLBデビン・ホワイト

2022年05月26日(木) 15:04


タンパベイ・バッカニアーズのデビン・ホワイト【Cooper Neill via AP】

クオーターバック(QB)トム・ブレイディがいない40日の間に、タンパベイ・バッカニアーズはいろいろと今後の見通しについて考えていたようだ。

現地25日(水)、ラインバッカー(LB)デビン・ホワイトは「スーパーボウル。今はスーパーボウルか、何もなしかだ」と話している。

「俺たちはそれを分かっている。カメラの前で言うよ。ただ一つの目的だ。俺たちが望んでいるのがこれ。俺たちはそれを追う。シーズンは長いし、まだそこにたどり着いていないのは分かっている。道は長い。でも、俺たちはそのために戦っている」

2年前、ホワイトはバッカニアーズがチャンピオンシップ制覇に向けて歩む上での触媒的な存在となっていた。プロボウルに指名されたLBであるホワイトは2020年のプレーオフで爆発的な力を見せ、バッカニアーズがロードで行われたプレーオフ3戦を制し、第55回スーパーボウル優勝を果たすのに貢献している。

2021年にもそれを繰り返すチャンスはあり、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区を悠々と制したバッカニアーズは再度のスーパーボウル挑戦に続く歩みをホームでスタートした。しかし、これらの希望は後に新たな王者となるロサンゼルス・ラムズに打ち破られ、ディビジョナルラウンドの終了間際に才能あるバッカニアーズ守備陣が相手のリードを許している。

ホワイトとバッカニアーズにとって、心痛む敗戦に続いたのはジェットコースターのようなオフシーズンだった。ブレイディが引退し、そして復帰したのだ。

プレーオフでラムズに喫した敗戦からの立て直しについて、ホワイトは「しばらくかかった」と振り返った。

「俺には分かっていた。ロッカールームの皆に、俺たちには最高のバランスの攻撃と守備があるんだから、このゲームに勝ったやつがスーパーボウルに勝つんだって言い続けた。俺たちがロッカールームにいたときはいつも――カメラがあったら分かるんだろうけど――、俺は、俺たちはやり返す、俺たちは戻るんだって言っていた。ボールはやがて俺たちの方に転がるだろうし、実際にそうだった。俺たちはそれを最大限に活用したけれど、結局は一つのチャンスが失われた。くよくよするわけにはいかないけど、今年はそれをエネルギーにするよ」

バッカニアーズは今年のシーズン第9週にラムズにリベンジを果たすチャンスがある。それは2023年2月に再びスーパーボウルに出場するためには、乗り越えて置かなくてはならない山でもあるだろう。

「俺はいつもそれ(ラムズ戦)に印をつけてる。俺たちは彼らを倒したことがない。そのことははっきり分かっている。パーフェクトなタイミングで、本当に本当に大事なときに彼らを倒すチャンスがあった。でも、俺たちはすべてのゲームで勝ちたくて、自分たちの方が上だって示したいだけなんだ」

バッカニアーズはこのオフシーズンの後に、7度のスーパーボウル王者であるブレイディが自分たちのために戦うことを当たり前だとは思っていない。ブレイディのチームメイトたちは、かつて自分たちを約束の地に導いたクオーターバックをもう一度そこへ連れていき、NFL史上で最も成功を収めたキャリアに見合うだけの最終章を描こうとモチベーションを高めている。

LBシャキール・バレットは「もしこれが彼の最後のドライブなら、彼を山の頂点に送り出したい」と水曜日にかたった。

その山に到達するためには、バッカニアーズはブレイディがチームに加わって以来、ポストシーズンを含めて1勝7敗という対戦成績を強いられているラムズとニューオーリンズ・セインツを倒す必要がある。これらの7つの黒星以外に、2020年以来でバッカニアーズが落とした試合は3試合のみだ。

ホワイトは「コーチ(トッド・ボウルズ)がヘッドコーチになったときに最初に話したのは、俺たちが負けているチームのことだった」と説明し、「俺たちは道を探し、彼らとプレーしているときに俺たちがやっていないことやうまくできないことを重視して、そこを乗り越えなきゃならない」と続けた。

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