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足首負傷のWRトーマスがトレーニングキャンプに間に合うことを期待するセインツHCアレン

2022年05月27日(金) 11:10


ニューオーリンズ・セインツのマイケル・トーマス【Logan Bowles via AP】

ニューオーリンズ・セインツは今週、ワイドレシーバー(WR)クリス・オレーブやセーフティ(S)タイラン・マシューといった新しい顔ぶれや、クオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンなどの健康状態の良いベテラン選手をフィールドに迎え入れ、OTA(チーム合同練習)に取り組んでいる。しかし、1人の重要な選手がまだ戻ってきていない。

足首のケガが原因で2021年シーズンを棒に振ったスターWRマイケル・トーマスはまだ練習に参加できない状態だ。

セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンは現地26日(木)に報道陣に対して「リハビリはうまくいっていると思う。彼の準備はまだ整っていない。しかし、彼がここでリハビリをしてより良い状態になろうとしている中で、われわれが彼を外に出すことに不安を感じているのは確かだ」と述べている。

トーマスの復帰が7月に行われるトレーニングキャンプに間に合うのかと尋ねられたアレンHCはそれが「確かにわれわれのプランだ」と答えた一方で、今夏にトーマスを起用できる可能性については明言しなかった。

「もし私が水晶玉を持っていて、そういうことをすべて伝えられるのなら、もっと多くのお金を稼いで違うことをやっていただろうね」と冗談を飛ばしたアレンHCは「とはいえ、トレーニングキャンプには間に合ってほしいと思っている。だから、それを目指しているところだ」と続けている。

トーマスの不在はここ1年以上、セインツ攻撃陣の足かせになっていた。オールプロに選出された経歴を持ち、AP通信オフェンス部門年間最優秀選手賞にも輝いたことのあるトーマスは、無数にある足首のケガに苦しみ、2020年シーズンの9試合と2021年シーズンの全17試合を欠場している。足首の手術を受けるのを2021年7月まで遅らせたトーマスは、PUP(故障者)リストに載った状態でシーズン開幕を迎え、一度もフィールドに戻らなかった。結果として、昨季はランニングバック(RB)アルビン・カマーラが47回、WRマーキス・キャラウェイが46回のレシーブを記録してセインツをリードしている。トーマスは2019年シーズンにキャッチ149回をマークしてNFL記録を打ち立てた。

セインツはそうした素晴らしい影響力をワイドレシーバーポジションに取り戻すために、先月に行われたドラフトでオレーブを全体11位で指名している。また、WRトレクアン・スミスと再契約し、ベテランWRジャービス・ランドリーとも新たに1年契約を結んだ。

アレンHCとそのチームはトーマスが今シーズン中に復帰して調子を取り戻すことを期待している。チームはトーマスの契約を再編し、ジェネラルマネジャー(GM)のミッキー・ルーミスはトーマスに復帰の意欲があることを強調していた。しかしながら、トーマスの復帰は今のところ保留されている。

アレンHCは今月、オレーブの指名とトーマスの復帰は「ワイドレシーバーを1巡目で2人指名するようなもの」だと語っていた。セインツはこのベテラン“1巡目指名選手”が今年もレッドシャツイヤーを送らなくて済むことを願っている。

【RA】