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フィールド復帰を熱望も、デズモンド・リッダーの指導を楽しみにするファルコンズQBマーカス・マリオタ

2022年05月28日(土) 12:59

マーカス・マリオタ【AP Photo/David Zalubowski】

マーカス・マリオタは十分な時間をベンチで過ごす中で、再びNFLの先発クオーターバック(QB)になりたいと自らが臨んでいることを実感したはずだ。

その機会はトレードで不在となったマット・ライアンの穴を埋めるべく契約を交わしたアトランタで得たものだ。マリオタにとっては知った顔のヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスのもとでプレーすることになるが、ファルコンズでの生活を始めるにあたり、ここ数年の教訓が失われることはなかった。

現地26日(木)、オフシーズンワークアウトを終えたマリオタは、『Associated Press(AP通信)』を介して、「個人的にここ数年間は学習の年だった。以前、俺がテネシー・タイタンズにいたときはプレーする機会があった。先発だったからね。フィールドの横で数年間学んで、俺はフィールドに復帰するのに飢えている」と語った。

フィールドに戻るということは、ファルコンズが2022年ドラフト3巡目で指名したシンシナティ大学出身の新人クオーターバック、デズモンド・リッダーを迎え入れることにもなる。新人マリク・ウィリスに関するライアン・タネヒルの最初のコメントが波紋を呼んだ後、同様の質問がマリオタに向けられた。

ファルコンズがクオーターバックを指名した場合、「できる限りのアドバイスと知識を与える」と、ドラフト前に言っていたこともあり、マリオタがひるむことはなかった。

木曜日、リッダーを指導するかどうかを聞かれたマリオタは「もちろん指導するさ。クオーターバックルームの関係は、常に重要で特別だと感じている。クオーターバックルームの雰囲気が良ければ、皆がより全力を発揮でき、成長することができるといつも感じている。1日の終わりに、彼らが俺に聞きたいことがあろうと、反対に俺が彼らに聞きたいことがあろうと、それは俺にとっても素晴らしい成長につながることだ」とコメントしている。

このような選手どうしの協力は、スミスHC率いるファルコンズの2年目のシーズンで、再びチームを優勝争いに導こうとするマリオタとファルコンズの目標であるように思われる。スミスはリッダーとマリオタの両方に満足しているが、ベテランに「マット・ライアンやペイトン・マニングのようにはなるな。マーカス・マリオタであれ」と指示しているわけではない。

スミスはマリオタがタイタンズのベンチで、そしてラスベガス・レイダーズでデレック・カーのバックアップとして過ごした、本人にとっては厳しい状況の時期に得られた知識が、この新しい機会においてマリオタを成長させることを期待している。

「誰だって、何かでもう一回チャンスを得たとき、そこから得られる教訓もあれば、厳しい教訓もある。そのうち何かを正しく受け取り、その機会にもっと感謝するようになる。選手としてだけでなく、人として、再び彼の周りにいるのは楽しいことだ」とスミスは話した。

スミスはマリオタのフィールド上での活躍と同じくらい、彼という人間を評価しているようだ。このことを考えれば、マリオタがリッダーを助けることに前向きだと聞いても不思議ではない。それが2022年以降の成功に繋がるかどうかは、注目すべき点だ。

【AK】