ブラウンズに戻ってスーパーボウルを目指すDEクロウニー、「チャンスはある」
2022年05月29日(日) 12:29クリーブランド・ブラウンズはここ1週間、ロースターの強化で忙しかった。ディフェンシブエンド(DE)ジェイデビオン・クロウニーと1年の再契約を結んだ上に、3月にフランチャイズタグをつけていたタイトエンド(TE)デイビッド・ジョクとは4年の契約延長に合意している。
クロウニーに関しては、あることに目を向けてチームに戻ってきたようだ。
現地26日(木)に『Best Podcast Available(ベスト・ポッドキャスト・アベイラブル)』に出演したクロウニーは「スーパーボールを目指したいだけだ。去年のディフェンスは最高だった。主力選手をオフェンスにもディフェンスにもさらに加えられたし、チャンスはあると思っている」と語った。
ブラウンズは2020年シーズンにディビジョナルラウンドまでコマを進めたが、昨季は8勝9敗と成績を落としてプレーオフ進出を果たせていない。しかし、クロウニーにとっては、スーパーボウルへの挑戦を後押ししてくれるような理由がいくつかあるようだ。
まず挙げられるのは、チームのことをよく知っているという点だろう。プロデビューしてからの5年間をヒューストン・テキサンズで過ごしていたクロウニーは2018年以降、同じチームに2年連続で所属していない。つまり、クロウニーは個人的な成長に意識を傾ける前に新たなチームメイトとの信頼関係の構築や、異なるスキームへの適応にキャリアの半分近くを費やしてきた。
クロウニーはブラウンズに戻ったことについて「前よりもずっと気分がいい」と話している。「ずっと興奮している。彼らのそばにいるとワクワクするんだ。自分が何に取り組んでいるのか、誰を得たのかを分かっている。みんなと一緒に何ができるのかも分かっている。一歩前進して、今シーズンの目標を達成したい」
その興奮と同じ守備システムでの経験によってさらなる成長を遂げた場合、昨シーズンにサック9回、フォースドファンブル2回を記録したクロウニーは、ブラウンズで過ごす2年目のシーズンでキャリア史上初めて2桁のサックを達成できるかもしれない。
クロウニーは過去2年間でどちらもオールプロに選ばれているDEマイルズ・ギャレットと再びコンビを組むことになったために守備面に自信を持っている。一方で、スーパーボウルに出場する目標を口にしたクロウニーは別の選手との再会について言及した。
3月に成立した大型トレードでクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが加入したことについて、クロウニーは「デショーン(ワトソン)は俺の友達だぜ。ここに来てくれてうれしかった」と明かしている。「戻って来たら俺もついていくって言っていたんだ。だから、彼が戻って来たときに“今すでにもう1人のクリーブランド・ブラウンがいるじゃないか”と伝えた」
「チームに何をもたらしてくれるのかはすでに分かっている。一緒にプレーしていたからな。チームにとって素晴らしい選手であり素晴らしいリーダーだ。フィールド上でみんなを動かせるし、彼が何をしてくれるのかがとにかく楽しみだ」
クロウニーがテキサンズでの最後の2シーズンを過ごしたとき、ワトソンはそこで司令塔を務めていた。だからこそクロウニーは、ディフェンスの出番が終わった後にワトソンが出てきてすぐに得点を挙げることがモチベーションになることをよく知っている。
「ビッグプレーが起こるのを楽しみにしているのは、彼がそれを実現してくれると分かっているからだ」とクロウニーは語り、「それが分かっているから、ディフェンスは“自分たちの仕事をしよう。あのパサーをラッシュして、あのクオーターバックにつなげよう”と思える。なぜなら、彼がクオーターバックを務めていることで今年はたくさんのチャンスを得られるからだ」と続けている。
チームに再合流し、過去に3度プロボウルに選出されたクオーターバックと再会を果たしたことで、クロウニーは心に余裕を持った状態でスーパーボウル出場を目指しており、「去年一緒にプレーしたチーム以外とはやりたくないな」と強調した。
【RA】