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QBの競争は「真に特別な何かを築く」助けになるとシーホークスWRロケット

2022年06月01日(水) 23:51

シアトル・シーホークスのタイラー・ロケット【AP Photo/John Froschauer】

タイラー・ロケットの8年にわたるワイドレシーバー(WR)キャリアで初めて、彼はラッセル・ウィルソン以外の誰かからのパスをキャッチすることになる。

スーパーボウルを制したクオーターバック(QB)のトレードによって、ジーノ・スミスとドリュー・ロックの間でQB争いの口火が切られた。この早い段階で勝者が決まることはないものの、ロケットはチーム合同練習(OTA)で見られた両方の司令塔の様子に満足感を覚えている。

「新しいことだけど、競合があるってことに関してはすごく興味深いよ――2、3人の人々が1つのスポットをめぐって競争しているんだ」とチーム公式サイトを通じてロケットは話した。「そういう競争心は、それを持たないときには行けない違う場所へと自分を引き上げてくれる。だから、これは新しいことだし、すごく興味深いことだと考えている。見るのはすごく楽しいよ。時々、この世界はビジネスだってことを思い出さなきゃならないこともあるけど、ビジネスはそういう競合を必要とするからね。そうした競争力は持っていたい。日々お互いに競い合い、鉄で鉄を研いでいけば、何か特別なものを作り上げる助けになると思う」

「ドリューはよくやっていて、ジーノもいいし、ジェイコブ・イーソンもいい。これからのことはなるようになるけど、俺たちは全体としてそれぞれの役割を確実に果たしたいと考えている。今のところ、全員がそうできていると思う」

現時点ではロックが先発になると目されているが、スミスがそれを奪う可能性を軽視してはならない。彼はシアトルで2年間過ごしており、オフェンスを知っていて、ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルの信頼を得ている。ディフェンスを不利な状態に置かないためにランゲームを重視するというキャロルの主張を考えると、ベテランのスミスが2014年以来初となる先発の座を射止めたとしてもおかしくない。

久しぶりの先発になれるチャンスをつかんだスミスの中で、熱意に火がついたことをロケットは感じ取っている。

「ここ数年、彼はプレーするチャンスをもらえていなかったから、目の前にその機会が現れたら、他に必要なものなんてある?」とロケット。「これは誰もが待ち望む機会なんだ」

2人のパサーの中で身体的に恵まれているのはロックの方だが、まずいターンオーバーやミスの多いプレーはデンバーでの3シーズンに影を落とした。彼はブロンコスで先発となるあらゆる機会を与えられたが、最後まで十分な一貫性を示すことはできなかった。

元2巡目指名のロックにシアトルは新たなスタートを提供する。

「彼はボールの投げ方を知っている」とロックについてロケットは話した。「みんな見たと思うけど、彼は素晴らしい投球をしていた。彼は自分が何をやれるのかを認識する冷静さを持っている。どこにディフェンシブバック(DB)がいても、ボールを投げられるんだ。休みに入る前の先週、彼はすごく深いボールを何度か投げていた。うまく調整していると思うよ。新しいチームに来て、プレーを学ぶ。レシーバーがプレーを学ぶのと、クオーターバックが学ぶのとでは違う。クオーターバックは自分でプレーを回さなきゃならない。だから、ここに来て約2カ月なのを考えると、彼はプレーの習得についてすごくいい仕事をしたと思う。俺たちは結構ヘビーなことも取り入れているけど、彼はそれを習得して使うことができていて、すごく順調だ」

競争こそが全体を向上させると信じるキャロルは、常に競争の必要性を唱えてきた。長年にわたり、シアトルで熱いバトルが存在しなかった唯一のポジションがQBの仕事だった。それはウィルソンのための場所であり、奪うものは誰一人としていなかったのだ。その仕事をめぐり、今や極限のバトルが始まっている。キャロルもめまいがしていることだろう。

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