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スティーラーズDLステフォン・トゥイットが7シーズンを経て引退

2022年06月02日(木) 11:17

ピッツバーグ・スティーラーズのステフォン・トゥイット【Aaron M. Sprecher via AP】

ピッツバーグ・スティーラーズのディフェンシブラインマン(DL)ステフォン・トゥイットが29歳でキャリアの幕を閉じる。

かつてドラフト2巡目で指名されたトゥイットが、引退するという決断を現地1日(水)に発表した。

トゥイットは声明で「スティーラーズの組織や俺のチームメイトたち、コーチたちへの敬意をもって、正式にNFLから引退するという決断を発表したい」と述べている。

「過去8シーズンにわたってピッツバーグの街を代表する機会をもらえたことに感謝しているし、健康な状態でこのゲームを離れるのは恵まれていることだ。弟のリチャードの悲しい事故や、俺がノートルダム大学で学位を取得したことで、フットボールのスポーツの先に進むときだと思った。フィールドの中でも外でも皆がくれた愛と応援に感謝したい。そして、もう一度ルーニー家とトムリンコーチ、ピッツバーグの組織すべてに感謝したい。この歴史的なチームでプレーできたことは誇らしく、名誉だった。ゴー、スティーラーズ」

トゥイットの弟であるリチャードさんは、昨年6月に自動車事故で亡くなった。

トゥイットはスティーラーズ守備陣の中心における堅固な守りであり、1対1で競り勝ったり、中央突破したりする能力の持ち主だった。ピッツバーグでのキャリアを通じて、トゥイットはサック34.5回、タックル246回、うちタックルフォーロス48回を記録。スティーラーズの歴代サック数で20位につけてその旅を終える。

2020年にはキャリアハイのサック11回をマークしたものの、昨シーズンは膝の負傷によってすべてを逃していた。

スティーラーズのジェネラルマネジャーであるオマール・カーンは声明で「彼がピッツバーグでの8年間に、スティーラーズのためにしてくれたすべてのことに感謝したい」と述べ、次のように続けた。

「フィールド内外での彼の成功は、彼がいかなる人物であるか、そして、いかなる選手であるかを声高に語っている。ステフォンは常に成熟した姿勢で物事にあたり、私生活では素晴らしい夫や父、息子、家族の一人であり続けた。フットボールからの引退を知らされた今、われわれ全員が、先月にノートルダム(大学)を卒業した彼が人として、プロフェッショナルとして、どうなっていくかに胸を躍らせている。この先の彼の人生にやってくることに興奮しているし、われわれにできるあらゆる方法で彼をサポートし続けたい」

トゥイットの引退によって、もとから手薄だったピッツバーグのディフェンシブラインには大きな穴が開くことになる。トゥイットが出場できなかった昨年に、チームの勢いはスローダウンしていた。

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