「いきなり自分が1番手になれるなんて思っていない」とスティーラーズQBピケット
2022年06月02日(木) 12:02ピッツバーグ・スティーラーズに1巡目で指名され、ベン・ロスリスバーガーの後継者として抜擢されたにもかかわらず、クオーターバック(QB)のケニー・ピケットはチーム合同練習(OTA)でこれまでのところ3番手のQBとして練習している。
だが、全体20位指名のピケットはこの序列をあまり気にしていないようだ。
「入団していきなり自分が1番手になれるなんて思っていない」とピケットは『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』に話している。「だから、これは想定内のことだよ。手にしたいものはすべて勝ち取らないといけいない。それは人生とこのゲームのすべてに言えることだから、これからが楽しみだ」
ピケットは1巡目で唯一指名されたルーキークオーターバックとして、いずれは先発の座をめぐる競争に参加することになるだろう。オフシーズンの序盤となる今は、QBミッチェル・トゥルビスキーとQBメイソン・ルドルフに次ぐ選手として練習に励んでいる。
ピケットは、惜しみなく知見を共有してくれるベテランの二人から学んでいるという。
「ちょっとしたことを教わっているんだ」とピケットは説明した。「“秘密を全部教えてくれ”っていうような、かしこまったものではなくて、プレーの途中で“こういう時は何を見ている? なぜこうしたのか? ここではどういうフットワークを使っている?”みたいな、細かいことを聞いているんだ。お互いに協力し合っているから、全員が良くなっている。いい感じだよ。競争があっていいと思う」
ピケットがオフシーズンの初期の段階でどのような立ち位置かは重要ではない。ドラフト選手の中で最もプロとしてプレーする準備ができているクオーターバックと評されたピケットにとっては、学び続け、9 月に迎えるシーズン第1週 に向けて準備を進めることが肝心だ。
「今はとにかく学んで、毎日全力を尽くしている」とピケットは話している。「(メディアは)選手よりも競争について騒ぎ立てている気がするんだ。だって、俺たちはそんなことに関係なく毎日競争し合っている。だから、俺はこのチームの一員としてその競争に参加できることを嬉しく思っている」
6月に入った今の段階でピケットが3番手のQBとして練習している分には大した問題ではない。だが、8月中旬になってもピケットがトゥルビスキーとルドルフを超えていなければ、スティーラーズファンはいよいよ心配になるだろう。
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