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ブレイディとロジャースが最終パットで恒例ゴルフイベントに見事勝利

2022年06月02日(木) 17:37


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【Ben Liebenberg via AP】

参加したクオーターバック(QB)たちがこれまでプレーした多くのフットボールゲームと同様に、今回が6度目の開催となるチャリティーゴルフゲーム、“The Match(ザ・マッチ)”の決着は最後の1プレーまでもつれ込んだ。

現地2日(水)、ラスベガス・ストリップ近くのウィン・ゴルフクラブで開かれたゲームで、トム・ブレイディとアーロン・ロジャースがパトリック・マホームズとジョシュ・アレンチームに辛勝した。両チームは繰り返し首位を交代しながら進んだ末に、ロジャースが最後のパットを沈めて自身とブレイディのために勝利を手に入れている。ロジャースが勝利のパットを決めるのはこれで2年連続のこととなる。

ブレイディとロジャースは昨年のイベントにも参加していたが、その時はライバル同士だった。ロジャースはPGAツアーのスター選手ブライソン・デシャンボーとプレーして優勝したが、今年はクオーターバック同士がチームを組んで勝利をつかんでいる。

過去数年、シーズン中に敵対することの多かったマホームズとアレンだが、今回のイベントではコンビを組み、ブレイディとロジャースを相手に互角の勝負を繰り広げたものの、惜しくも敗れてしまった。

4人のクオーターバックたちは特別なフォーマットが設定された12ホールのマッチプレーに臨んでいる。マッチプレーではベストスコアを記録したいずれかのチームが各ホールで勝利となり、タイのホールはスコアにカウントされない。12ホールを終えた時点で最も多くポイントを稼いだチームがマッチを制することになる。

今回の対戦は開催前から話題となり、特に古株対若手のバトルとなることについて多くのジョークが飛び交った。アレンとマホームズは共に26歳で、ブレイディとロジャースは平均41歳だ。

やりとりはマッチの最中も続き、使用する用具までジョークのネタにされていた。アレンはブレイディが出されるのを嫌がっていることで有名な2000年のNFLコンバインのブレイディの写真をプリントしたゴルフボールを用意してきた。一方、ブレイディはロンバルディ・トロフィーの画像を印刷したゴルフボールを使用している。

「ジョシュ、君はこいつをまだ見ていないだろ」とそのボールを見せびらかしながらブレイディはカメラに向かって言い放った。参加した4人の選手の中でスーパーボウルリングもNFL MVPも獲得していないのはアレンだけだ。

午後にはワイルドスイングも何度か飛び出し、選手たちが“フォア!”と叫んで、観客がコースを外れたショットをよける場面が複数回見られた。それでも両チームはやがて落ち着き、勝負は12番ホールへと持ち込まれた。さすがにこのときばかりは軽口もなくなり、真剣な雰囲気に。グリーンの反対側からアレンがもう少しでパットを決めてリードを奪うところだったが、ボールは無情にもカップの1インチ手前で止まってしまった。これでロジャースにチャンスが生まれ、彼はバーディパットを決めて4対3での勝利を達成した。

「すごくいい感触だったよ、正直なところね。トミーがいい読みを与えてくれたんだ。打った瞬間にラインもバッチリだったし、入ると分かっていた」とロジャースは喜びを口にした。「トムと俺は4ホールぐらい前から本気になって、真面目にプレーし始めたんだ。(アレンとマホームズが)すごく上手だったから、ここで黒星をもらうわけにはいかないと思ってね」

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