テキサンズ、カウボーイズ、NFL基金が寄付によって銃撃事件発生のユヴァルディを支援
2022年06月02日(木) 17:54先週にテキサス州ユヴァルディの小学校で起こった銃撃事件を受け、ヒューストン・テキサンズが寄付を行っている。
テキサンズのヘッドコーチ(HC)であるラビー・スミスは現地1日(水)に実施された記者会見の冒頭で、『Robb School Memorial Fund(ロブ・スクール・メモリアル基金)』への寄付としてテキサンズの選手たちが一丸となって20万ドル(約2,599万円)を用意したと明かした。
スミスHCは選手たちの寄付について「このことは、われわれの内部で分かっていたことを正確に物語っている。つまり、うちにいるのは周囲に心を配る、真の志のある人間だということだ。われわれは私たちの世界、私たちの国で起こっていることにこのチームがかかわってほしいと思っており、今回のことでそれが示された」と話している。
テキサンズのオーナーであるキャル・マクネアが選手たちの寄付と同額を出し、組織として合計40万ドル(約5,195万円)が集まった。マクネアは声明で次のように語っている。
「テキサンズはテキサスの人々を気にかけている。勝利を祝うときや、逆に悲劇が起こったときは特にそうだ。この努力に挑み、ユヴァルディの人々のそばで隣人をサポートしようと考えたわれわれの選手たちをとても誇りに思う。また、私は愚かしい銃の暴力に人々の関心を向けるべく、重要で意義ある対話を支持する上で私たちには大きな責任があると思っている」
ダラス・カウボーイズもそれにならい、水曜日に40万ドルの寄付を発表。『NFL Foundation(NFL基金)』と共に、チームはロブ・スクール・メモリアル基金と『Uvalde Strong Fund(ユヴァルディ・ストロング基金)』に20万ドルずつを寄付すると発表している。
We stand with Uvalde. pic.twitter.com/wbESyG8WiK
— Houston Texans (@HoustonTexans) June 1, 2022
「ユヴァルディと共にある」
テキサンズの選手たちは水曜日の練習で、“俺たちはテキサンズ。ユヴァルディと共にある”と描かれたオレンジのTシャツを着用していた。
「俺たちがここにいて助けようとしているってことを、世界中に知らせたかった。俺たちはただフットボールプレーヤーであるだけじゃない」とテキサンズのラインバッカー(LB)であるクリスチャン・カークシーは話している。
5月24日、18歳の銃撃犯がテキサス州ユヴァルディのロブ小学校の教室を移動しながら、19人の子どもと2人の大人を殺害した。何年もの間に教会、学校、商店などで大量殺害が発生しており、5月14日にはニューヨーク州バッファローの食料品店で10名が射殺されている。
ユヴァルディで起こった悲劇は、テキサス州の学校で発生した中で死者最多の銃撃事件にあたる。過去5年にアメリカでも死者の最も多い銃撃事件のいくつかが起こってきたテキサス州に、また残酷な数字が加わった。
ロブ・スクール・メモリアル基金はユヴァルディ選出議員、コンロー独立学区、地元企業が支援する公式口座だ。この基金は『First State Bank of Uvalde(ファースト・ステート・バンク・オブ・ユヴァルディ)』とロブ小学校にかかわる家族たちによって開設された。すべての寄付金は銃撃事件の犠牲者やサバイバーのための慈善活動に使用される。
テキサンズはまた、選手とスタッフがユヴァルディのコミュニティへの支援を示し、第8回全国銃暴力啓蒙デーを記念して、金曜日の練習でもオレンジのウエアを着用すると発表している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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