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WRサミュエルをトレードすれば「私は愚者になる」と49ersのリンチGM

2022年06月02日(木) 23:30

サンフランシスコ・49ersのディーボ・サミュエル【AP Photo/Tony Gutierrez】

ディーボ・サミュエルは4月にサンフランシスコ49ersにトレードを要求した。6月になったが、彼は今も49ersの一員だ。

『Dwight Clark Legacy Series(ドワイト・クラーク・レガシー・シリーズ)』のイベントで、サミュエルはトレードされるのかと直球の質問を受けた49ersのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチは、彼のチーム屈指の選手をどうにかして引き留める考えを改めて述べた。

「さて、現時点でわれわれは彼をトレードしていない。私は愚者という言葉を使ったと思うが、彼をトレードなどすれば、私は愚者になる。だから、ディーボは今シーズンも49ersのままでいる」とリンチは話した。

サミュエルをトレードすることは初めから、49ersの短期的な改善にはつながりようがなかった。彼のダイナミックなプレーメーク能力と、クオーターバック(QB)トレイ・ランスを新たな先発に据えようという49ersの計画を考えると、サミュエルをキープすることがチームにとっては2022年にさらなる前進を遂げるための最善のチャンスといえる。

しかし、サミュエル側にもう49ersではプレーしないという思いが強ければ、彼は出場を固持してにらみ合いを続ける可能性もある。ただし、これには大きなコストが伴うため、大半の選手が避ける手段だ。サミュエルを長期にわたってサンフランシスコにとどめる延長契約に両者がサインするまでは、はっきりと記された宣言文は出てこない。

トレードのための最大のチャンスは4月末の2022年NFLドラフトで訪れ、通り過ぎていった。しかし、ヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンは指名プロセスの後で、サミュエルのトレードを検討しようと思えるようなオファーは一切なく、“それに近いもの”すらなかったと話している。

これからトレードがあるとすれば、それは将来の財産を確保するためであり、次のシーズンでサンフランシスコがスーパーボウルに返り咲くための助けにはならないだろう。そのため、サミュエルをめぐるトレードの話はここ数週間でクールダウンした。

チームとサミュエルにとって次の大きな踏み石は、6月13日(月)から15日(水)に行われる参加必須のミニキャンプだ。シャナハンは5月に、サミュエルがキャンプに参加するだろうと述べていた。もし、彼がオフシーズンのワークアウトで唯一義務づけられていて、罰金を科される可能性もあるプレトレーニングキャンプをパスするようなら、彼の将来についての疑問は再びヒートアップするに違いない。

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