「少し休むつもりだ」と2年目に仕事量を減らされる予定のスティーラーズRBハリス
2022年06月09日(木) 11:39ピッツバーグ・スティーラーズで送ったルーキーシーズンに、ランニングバック(RB)のナージー・ハリスが果たした役割がチームの主力だとすれば、それは過小評価になる。ハリスはオフェンスの原動力となり、ほとんどフィールドを離れることがなかった。
ハリスはルーキーながらも全ランニングバックの中で最も多くのスナップ数とオフェンシブタッチ数を記録した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ハリスはレギュラーシーズン中に929回のスナップでプレーしたとのことで、ハリスとチームは2022年にその回数を減らすことを検討したという。
「少し休むつもりだ」とハリスは『Pittsburgh Tribune-Review(ピッツバーグ・トリビューン・レビュー)』に述べている。「特定のプレーで俺はフィールドに出ないことになっている。これからまだ話し合う予定だけど。俺はいくらでも、いつだってプレーしたいと思っている。と同時に、スマートにならないといけない。だから、(スティーラーズのオフェンスコーチたちの)目的も理解している」
プロボウル出場も果たしたルーキーシーズンでハリスはラン307回で1,200ヤードを積み上げ、タッチダウン7回をマーク。さらに、74回のキャッチで467ヤードと3得点を記録している。
だが、370回以上のタッチ数を記録した選手たちの歴史は決して華々しいものではない。過去10年間にそれだけのタッチ数を記録した9人のうち、ダラス・カウボーイズのRBエゼキエル・エリオットの2019年のシーズン以外は、その後に生産量が減ったりケガを負ったりしている。
スティーラーズが今シーズンに、チームのスターランニングバックにより多くの息抜きを与えようとしている理由の一つがこの歴史だ。とはいえ、ランニングバックコーチのエディ・フォークナーは、才能のある選手をサイドラインに控えさせておくのは難しいと認めている。
「正直に言って、私がこう言うと頭がおかしいと思われるかもしれないけど、彼は多くのプレーに耐えられる身体を持っているんだ」とフォークナーは『The Athletic(ジ・アスレチック)』に話している。「もともとの体格だけではなくて、トレーニングの仕方もそうだ。彼は試合中にたくさんプレーするために鍛えている」
スティーラーズの選手で昨シーズンに合計100ヤード以上を達成した選手は他におらず、チーム内で2位につけたRBベニー・スネルはキャリー36回で98ヤードを記録。プレーの質を極端に落とさずにハリスの負担を少しでも担えるランニングバックを見つけることが、ハリスをもっと休ませるための鍵になるだろう。現在ロースターに登録されているバックアップはスネルの他にアンソニー・マクファーランドとトレイ・エドマンズ、そしてドラフト外フリーエージェント(FA)で獲得したマタオ・デュラントとジェイレン・ウォーレンがいる。
【R】