WRベッカムと共に再びスーパーボウルを目指したいと望むラムズWRカップ
2022年06月12日(日) 17:08ロサンゼルス・ラムズは第56回スーパーボウル優勝に至るまでに、2021年オフシーズンにクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードをトレードで獲得していただけではなく、シーズン半ばには、すでに充実していたロースターにアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーやワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムといったスーパースターを加えるなど、非常に大きな動きを見せていた。
ラムズは優勝直後も、長年にわたってNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)でライバルとして戦ってきたラインバッカー(LB)ボビー・ワグナーと契約するというように、注目を集める方法をとってきた一方で、昨季のチームメイトを呼び戻すことに最も重きを置いている。
先週の2日間で、ラムズはディフェンシブエンド(DE)アーロン・ドナルドがQB以外で歴代最高額の報酬を手に入れられるように契約を再編し、ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップと3年最大8,000万ドル(約107億5,320万円)の契約を締結している。
現在、カップはベッカムもチームに戻ってきてほしいと望んでいる。
カップは『The Spun(ザ・スパン)』に「俺たちはよく話すよ。彼に戻ってきてもらいたい。ロサンゼルス・ラムズの一員になってもらいたいんだ。また一緒にスーパーボウルを目指してもらおう。とにかく最高のチームメイトだったし、素晴らしい人間で、とんでもないフットボール選手だ。彼から学んだことはいっぱいあった。俺は戻ってきてもらいたくて仕方ないんだけど、彼らが解決することだしね」と明かしている。
2021年シーズンの途中にラムズに加わったベッカムはかつての調子を取り戻し、8試合でレシーブ27回、305ヤード、タッチダウン5回を記録した。ニューヨーク・ジャイアンツを去った後の記録としては最も多いタッチダウン数となっている。
キャリア8年目のベッカムはポストシーズンでさらに調子を上げ、キャッチ21回、288ヤード、タッチダウン2回をマークした。
もし、スーパーボウルの前半でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂していなければ、ベッカムはすでにラムズと再契約していた可能性が高い。しかし、ベッカムは現在もリハビリを続けているため、どこのチームとも契約を結んでおらず、ラムズはベッカムと同じくフリーエージェント(FA)だったWRアレン・ロビンソンと契約している。
カップはロビンソンについて「ああ、彼は特別だ。本当に特別だ」と語った。「彼はリーグ9年目を迎えようとしているけど、本来の実力を発揮できているとは思えない。サイドラインで競争力のあるキャッチをする能力とか、中央を横切ってキャッチする能力とか、すべてを兼ね備えている。それはみんなよく分かっている」
「でも、ルートランナーとしては、ニュアンス、ディフェンスへの理解、ダブルムーブで相手をかわす能力があって、アンダーニースでのプレーとか、うちのオフェンスで多くのレシーバーに要求されていることを実行できる。その多くはアレン・ロビンソンにぴったりだと思う。彼がこの場所に足を踏み入れて、ここのオフェンスの一員になることにワクワクしている。彼にとって素晴らしい1年になると思う」
ロビンソンはWRロバート・ウッズがトレードでチームを去ったことであいた穴を補塡(ほてん)すると見込まれており、カップはシカゴ・ベアーズから移籍してきたロビンソンとショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)のオフェンスでプレーできることを楽しみしている。しかし、ベッカムの穴を埋められるのはベッカム本人しかいないと考えているカップはこう強調した。
「彼に聞き続ける。どんな感じなのか、ずっと聞き続けるさ。いつか、彼が何かをつかんで戻ってくるというグッドサインを出してくれたらいいなと思っている」
【RA】