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罰金が科されたデル・リオDCの発言は「チームに影響した」とコマンダースHCリベラ

2022年06月15日(水) 09:28


ワシントン・コマンダースのロン・リベラ【AP Photo/Luis M. Alvarez】

ワシントン・コマンダースが参加必須のミニキャンプを開始した現地14日(火)、ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは先週に守備コーディネーター(DC)ジャック・デル・リオに科された10万ドル(約1,342万円)の罰金について説明した。

「私は彼に、決断としては私が彼に10万ドルの罰金を科すこと、われわれはこの件について前に進んでいくことを話した。われわれは深い議論を交わしている。今朝もこのことについて話した。一つの大きな理解として誰もが承知しているのは、これは彼が言論の自由を行使したという事実ではない点だ。この件はフットボールチームに影響を与えた。そこはいいだろうか? そして、それこそわれわれ全員が理解しなければならない点だ。私は(言論の自由に触れている合衆国)憲法修正第一条を強く信じている」とリベラHCはコメントしている。

「しかし、これらの権利についてわれわれ全員が理解しなければならないのは、こういった自由には非常に大きな責任が伴うこと、そして、その点もまた理解しておかなければならないということだ。したがって、これはわれわれのフットボールチームに与えられた影響、また、それによる阻害についての話になる。これは本当に深刻な疑問や話題である一方、結局のところ、それがわれわれに影響を与えたため、私は自分の行ったことを実行した」

デル・リオDCは『Twitter(ツイッター)』上のコメントで、ジョージ・フロイド氏の殺害を受けた2020年の抗議運動と、2021年1月6日に首都ワシントンで発生した暴動を比較。その中で、1月6日の暴動を“騒動”と表現し、軽視する発言があった。週末の間にデル・リオDCは自身のツイッターアカウントを削除した。

リベラHCは火曜日に、ミニキャンプの前にデル・リオDCからチームへの話はあったと述べている。

「彼はとてもオープンで、とても率直だったし、深く悔い、謝罪し、疑問に対応して、直接会おうとするすべての選手に機会を設けた」とリベラHCは言う。

「彼はすでにうちの選手の数名と会い、これまでに言われていることについて彼らの一部と話した。こういったミーティングは実に、本当に良いミーティングだったと聞いている。そのことをとてもうれしく思っている。彼は最後に、もう一度“皆、どんな疑問であれ、どうか私に会いに来て、一緒にそれについて話そう“と繰り返した。それは良かったと思う。このフットボールチームだけではなく、このコミュニティーにかかわることだと私は思う」

デル・リオは2020年にリベラHCがチームの指揮を引き継いで以来、ワシントンの守備コーディネーターを務めている。

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