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ケガの影響を脱したQBプレスコットにランをもっと取り入れるとカウボーイズHCマッカーシー

2022年06月15日(水) 13:07

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Michael Ainsworth】

2020年シーズンを終了させた足首の骨折から1年以上が経過したダック・プレスコットについて、ダラス・カウボーイズは2022年にこのクオーターバック(QB)を躍動させたいと考えているようだ。

ヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーは現地14日(火)、昨年はプレスコットがケガの影響で制限されたシーズンを送っていたものの、今後はより多くのQBランとデザインされた動きをオフェンスに取り入れる予定だと語った。

「何でもそうだと思うが、今年はこのオフェンスの3年目で、彼が求められていることに関しては、過去にやったことよりももっと効果的に動く機会が挙げられる。彼は明らかに、練習においても試合中においても、スクランブルの状況において運動能力が飛び抜けていると思う。スクランブルの練習での動き方を見ても、より多くの練習を重ね、より自然にこなせるようになったから、とてもよく見えるよ」とマッカーシーは話した。

プレスコットがより多く走ることには、皮肉めいた側面もある。カウボーイズの2021年シーズンは、プレーオフでサンフランシスコ・49ersに対して残り14秒、タイムアウトゼロの状況で行ったQBドローが不運な結果になったことで終了した。

マッカーシーは、チームが意識的にプレスコットのランを抑えようとしていたと指摘している。

「われわれは賢くやろうとしたのだと思う。以前のように多くのクオーターバックランをコールしていないのは明らかだったと思う。だから、ゲームプランにもそれほど多くのものがなかった。われわれは彼をスマートに起用しようとしていたのだと思う」

キャリア最初の5年間、プレスコットはレギュラーシーズンに259回のラッシングで1回あたり平均5.1ヤードをマークし、24回のタッチダウンを記録していた。昨シーズンは1回のキャリー平均で3.0ヤードにとどまった。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、2021年、ニールダウンを除いたプレスコットのラッシングは35回、157ヤードと1回のタッチダウンという記録だった。そのうち17回は計画的なラッシュで53ヤードを獲得しており、これにはシーズン終了となった17ヤードが含まれている。2019年の意図的なキャリーは19回で、122ヤード、タッチダウン1回を記録している。2018年は32回で128ヤード、タッチダウン6回という数字だった。

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脚でディフェンスを脅かすプレスコットの能力は、マッカーシーのオフェンスを切り開き続けるだろう。

ストレートランやスクランブル以外にも、パスを投げるためにプレスコットをポケットから外に出すことも、2021年に伸び悩んだブロックに苦しむオフェンスを助けるだろうとマッカーシーは示唆した。

昨年、チームは意図的なロールアウトを7.7%使用しており、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、これは少なくとも400回のパスを投げたQBの中で10番目に多い。マッカーシーの移籍初年度となる2020年に足首を骨折する前、プレスコットの計画的なロールは全体の9.5%だった。

制限を受けながらも、プレスコットは2021年に4,449パスヤード、タッチダウン37回、インターセプト10回を記録している。2020年の壊滅的なケガからさらに時間が経ち、カウボーイズのオフェンスにおけるプレスコットへの期待が高まるのは大いに注目すべき点だ。

【AK】