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スティーラーズとSフィッツパトリックが4年98億円超えの契約延長に同意

2022年06月16日(木) 09:00

ピッツバーグ・スティーラーズのミンカ・フィッツパトリック【AP Photo/Rick Scuteri】

2年連続でオールプロに選ばれ、プロボウルにも出場したとなれば、高額の報酬を受け取るのにふさわしい。

ピッツバーグ・スティーラーズのセーフティ(S)ミンカ・フィッツパトリックがそのことを現地15日(水)に証明した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによれば、フィッツパトリックとスティーラーズが7,360万ドル(約98億6,678万円)を超える4年契約に合意したという。

この契約では3,600万ドル(約48億2,668万円)が保証されており、シーズンあたり1,840万ドル(約24億6,697万円)という額によってフィッツパトリックはNFLで最高額が支払われるセーフティになるとラポポートは伝えた。これまでの最高額はシアトル・シーホークスのSジャマール・アダムス(年額1,750万ドル/約23億4,637万円)だった。また、保証の総額もデンバー・ブロンコスのSジャスティン・シモンズ(3,210万ドル/約43億0,475万円)を抜いてトップになっている。

フィッツパトリックの新契約は、年額だけで2019年にマイアミ・ドルフィンズと結んだ新人契約の総額を上回る。スティーラーズは2021年にフィッツパトリックの5年目オプションを有効にしている。また、この契約によってフットボール界がすでに分かっていたことが裏付けられる形にもなった。すなわち、スティーラーズが1順目指名権(そして3日目の指名権2つ)をドルフィンズに送ってフィッツパトリックを獲得したのは、賢明な判断だったのだ。

ジェネラルマネジャー(GM)のオマール・カーンは今回の契約を発表した際、「ミンカと新たな5年契約を結んだことを、とても喜ばしく思っている」と述べている。

「ミンカはNFLでトップのセーフティの一人であり、彼が少なくとも今後5年はピッツバーグにいてくれることに興奮している。われわれが彼をトレードしたときから、彼がこの守備陣における不可欠な存在になることは分かっており、来るシーズンに向けて準備する中でそれが続いていくことを楽しみにしている」

フィッツパトリックは2019年にチームに加わって以来、ピッツバーグ守備陣における重要なパーツであることを証明し、2019年と2020年には連続してオールプロとプロボウル選出の栄誉に浴した。2021年にはキャリアハイのタックル125回をマークしながらもそういった功績には届かず、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』のグレードでは守備およびカバレッジで自己最低の数字にとどまっている。しかし、水曜日に明らかになった契約が示唆するのは、フィッツパトリックは今もピッツバーグに欠かせない存在であり、それにふさわしい報酬を受けたという事実だ。

25歳のフィッツパトリックはそのキャリアを通じてインターセプト13回(うちリターンタッチダウン3回)、パスディフェンス36回、フォースドファンブル4回、ファンブルリカバリー5回を記録してきた。2019年以来でタックル250回以上とインターセプト10回以上をマークしているわずか3人の選手のうちの一人でもある。他の2人はシンシナティ・ベンガルズのジェシー・ベイツ三世とテネシー・タイタンズのケビン・バイアードだ。また、過去4シーズンのそれぞれでインターセプト2回以上、タックル60回以上を記録した6名のNFLプレーヤーの一人でもあり、インターセプトリターンによる225ヤードは2019年以来でNFLにおける2番目に多い数字となっている。

フィッツパトリックが最高クラスの報酬を受けるのは、最高クラスのディフェンダーであるがゆえだ。過去3シーズンにおいてオールプロのファーストチームに複数回選ばれたセーフティは2人しかいない。ランディフェンスにおいては、2019年以来、PFFで最も高いグレードがついたセーフティとなっている。

フィッツパトリックの契約は2023年にフリーエージェントになる選手たちの今後の契約にも影響するだろう。ロサンゼルス・チャージャーズのSダーウィン・ジェームズやベンガルズのベイツ三世がそれにあたる。ジェームズは新人契約の最終年である5年目に入っており、ベイツ三世にはフランチャイズタグがつけられたが、まだテンダーにサインしていない。

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