ファルコンズ新人QBリッダーは大半の若手QBより「はるか先」にいるとスミスHC
2022年06月17日(金) 17:25アトランタ・ファルコンズのルーキークオーターバック(QB)デズモンド・リッダーは、いとも簡単にオフェンスのスキームを習得してヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスを驚かせた。
「陰で彼がやってきたことはルーキーながら本当に素晴らしい。頭脳面が特に優れている」と現地15日(水)、スミスはチーム公式サイトを通じて語っている。「ルーキー向けのウオークスルーをしているときやインストレーションのときの彼の対応、フィールド上での振る舞い、そしてコマンド。フィジカル的には時折キャッチアップが必要な場面はある。だが頭脳に関しては、大半の若手クオーターバックよりはるか先を行っている。賛辞を送ろう」
3巡目指名を受けたシンシナティ大学出身のリッダーはプレー経験が非常に豊富で、ベアキャッツで4年間先発を務め、昨年はカレッジフットボール・プレーオフに進んで通算43勝6敗という記録を持っている。
それだけ多くプレーしたことが、ルーキーの移行に役立ったのだろう。
「オフェンス全体の知識については――うそはつかない、最初はちょっと苦戦するだろうと思っていた」とリッダーは言う。「インストールはもうほとんど終わっていて、チェックの段階だ。俺はうまく理解できていると思う。それには自分でも驚いたよ、正直言ってね。覚えられないとは思わなかったけど、もう少し長く、何日かは余計にかかるかと思っていた。かなりスムーズに習得できた」
マット・ライアンをインディアナポリス・コルツにトレードした後でファルコンズはベテランQBのマーカス・マリオタと契約した。その後ドラフト3巡目でリッダーを指名している。中盤での指名だったリッダーを、アトランタはサイドラインから学ばせることもできれば、準備ができているなら実戦投入することもできる。
ルーキーの移行において最もチャレンジングな部分であるメンタル面の準備を褒められたことを考えると、リッダーがマリオタを飛び越えて先発の座をつかむための最初の踏み石は敷かれたといえる。
彼が初日に先発するかどうかはトレーニングキャンプの成り行き次第だ。だが、ファルコンズは目下再建中であり、リッダーがチャンスを手にするのは時間の問題だろう。少なくとも、アトランタは3巡目で未来の司令塔を本当に掘り当てたのか、それとも2023年ドラフト序盤で別のクオーターバックを狙うのかを見極めねばならない。
プロセスはまだ初期の段階だ。だが、リッダーにとっては良いスタートだ。
「彼は非常に知的だ」とスミスは語っている。「もちろん、改善を続ける必要はあるが、ルーキーながら彼が陰でしてきたことに私は感心している」
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