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カーディナルスで大学時代の旧交を温めるQBマレーとWRブラウン

2022年06月17日(金) 18:44


マーキス・ブラウン【AP Photo/Ross D. Franklin】

2018年、カイラー・マレーとマーキス・ブラウンはオクラホマ大学での最終年に2人で多くのヤードを奪い取った。ワイドレシーバー(WR)のブラウンは12試合で1,318ヤードとタッチダウン10回をマークしている。

2022年ドラフト1巡目の最中にアリゾナ・カーディナルスがブラウンをトレードしたため、彼らはNFLキャリアの4年目に再タッグを組むことになった。

「いい関係ができている。彼らはオフシーズンのワークアウトを一緒にやっていて、そこには以前からの絆がある」とカーディナルスのヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーは今週『USA TODAY Sports(USAトゥディ・スポーツ)』のタイラー・ドラゴンを通じて語った。「トレーニングキャンプを迎え、ハリウッド(ブラウン)がうちのシステムになじんで、あまり考えずにいられるようになれば、そこから本当に飛び立てると思う。彼らの間には間違いなくつながりがあることが分かる」

ディアンドレ・ホプキンスが出場停止処分を受けてシーズン最初の6試合に出られないため、ブラウンの存在はチームにとって極めて重要だ。マレーは昨年、ホプキンスがいないときに苦戦を強いられている。また、クリスチャン・カークがジャクソンビル・ジャガーズと大型契約を結んだことで、ブラウンがトレードでやってくるまでアリゾナには大きな穴が開いていた。

ボルティモア・レイブンズのランファーストのオフェンスにいながらも、ブラウンは3シーズンで2,361ヤードとタッチダウン21回を生み出している。その3シーズンでそれだけの数字を出したWRはレイブンズ史上彼だけだ。

新たにパス重視のアリゾナでプレーすることになったブラウンには、才能を示すチャンスがある。

「ここで求められている役割なら、俺は間違いなくチームを助けられると思う。レイブンズのことも助けていたんだけど、まあチームの哲学ってのがあるからな」とブラウン。「攻撃精神だよ。俺たちはポイントを取ろうとしている。そこが気に入っているんだ」

トレードが明らかになった際の最大の批判は、ブラウンとアリゾナの相性や彼の才能ではなく、選んだ選手を有利な契約で5年間チームの管理下に置ける1巡目指名権と、これから4年目を迎えてすぐに急騰中のレシーバーマーケットで契約延長が必要になるレシーバーをトレードするのが賢いチームの構築計画なのかという哲学的な疑問だった。

その1巡目指名権を未知数の相手に使うのではなく、カーディナルスはNFLで結果を出せる選手を手に入れ、自分たちのスターQBを喜ばせる道を選んだ。

キングスベリーはクラブが最終的にブラウンを長期的にとどめることを望んでいると述べた。

「ああ、ぜひともそうしたいものだね」と契約延長について尋ねられたキングスベリーは答えている。「ハリウッドはわれわれが長期的答えだと考えている男だ」

【M】