QBヒルは「複数のポジションでプレーできる選手」とセインツHCアレン
2022年06月18日(土) 09:32ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンは今春、テイサム・ヒルがクオーターバック(QB)ではなくタイトエンド(TE)としてプレーすることに専念していくと話していた。
昨年に複数のケガと戦っていたヒルはオフシーズンワークアウトにまだ姿を現していないが、ヒルがフィールドに立つとき、多面的な役割を担うことになるだろう。
『The Times-Picayune(ザ・タイムズ・ピカユーン)』のルーク・ジョンソンによれば、アレンHCは「ディフェンスのポジションレスの選手に関しては、いつも話している。テイサムについてはポジションレスという表現が適切なのか分からない。彼は複数のポジションでプレーできる選手だ」と述べたという。「彼のことはパスゲームにおける武器として見ている。クオーターバックポジションでプレーできる武器としても見ている。ボールを手に持っている姿も、スペシャルチームやさまざまな分野で活躍する姿も想像している」
「テイサム・ヒルがチームの勝利に貢献できる場面は多くあり、そうしたさまざまな役割で彼を活用したい」
前HCのショーン・ペイトンはクオーターバックとしてヒルの最大の理解者であり、ヒルを多才な選手として活用していたため、引き継いだスタッフが再びヒルを何でもできる選手として起用しても不思議ではない。ヒルは間違いなくチームの武器になることができるが、フルタイムの先発クオーターバックではないのだ。
QBジェイミス・ウィンストンはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂から完全復活できれば先発になることが決まっており、QBアンディー・ダルトンはバックアップとして契約を結んでいる。
ヒルを“スイスアーミーナイフ”の役割に戻せば、セインツは攻撃陣に新たな武器を手に入れられる。そうなれば、相手守備陣はフィールドに出たときに常に走れてパスもキャッチもできるような選手に対抗する準備をしなければならなくなるのだ。ヒルはバックアップクオーターバックとしてよりも、この役割を担う方がはるかに価値を発揮するだろう。
【RA】