フルタイムの先発として証明するべきことが多くあるとテキサンズQBミルズ
2022年06月18日(土) 12:59ルーキーイヤーにあたる2021年シーズンの序盤に苦戦を強いられていたヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)デイビス・ミルズは、シーズン後半になってから先発にふさわしい選手だとチームに確信させられるようになっていった。
チーム公式サイトによると、ミルズは「昨シーズンを通してのプレーの進歩は、経験によるところが大きいと思う」と話しているという。「このオフシーズンで得たレップスはものすごく有益だったし、これからも進歩し続けられると思うとワクワクする。試合に出て勝つためには、自分自身やチームメイトに証明しなきゃいけないことがまだたくさんあるけど、全員がワクワクしているし、これからも前進し続けたいと思っている」
ミルズはルーキーとして先発した最初の6試合で、パス成功率69.11%、試合あたり209.2ヤード、タッチダウン6回、インターセプト7回、パサーレーティング82.3、サック19回、アテンプト平均6.57ヤードを記録。プロセスに時間がかかってしまうことで、ミルズは時に途方に暮れているような様子を見せており、オフェンシブラインの後ろで悪戦苦闘していた。
そして、3試合をベンチで過ごした後、ミルズは最後の5試合で再び先発を務めている。その前後の違いはこれ以上ないほど際立っていた。2勝を挙げたその5試合で、ミルズはパス成功率68.42%、試合あたり251.6ヤード、タッチダウン9回、インターセプト2回、パサーレーティング102.4、サック9回、アテンプト平均7.36ヤードをマークしている。オフェンスをよく動かし、積極的にフィールドを広げていた。
若いクオーターバックがルーキーとして年度末に活躍を見せるも、そこから進歩しなかった例を見たことがある――2019年のQBドリュー・ロックが思い浮かぶだろう。しかし、テキサンズはミルズがフランチャイズクオーターバックになれるような武器と精神構造を持っていると信じているようだ。
『Texans Wire(テキサンズ・ワイヤ)』によると、ジェネラルマネジャー(GM)ニック・カセリオは現地16日(木)に『SportsRadio 610(スポーツラジオ610)』に出演した際に「特に重要なのは判断力と正確さの2つだと思う」と述べ、次のように続けたという。「そのポジションで、フットボールを管理できるか、正しい判断を下せるか、プレーの指示通りにボールを動かせるか、ということだ。つまり、この春に行ってきたプレーの大半はそういうものだったと言える。前よりいい投球ができていた例もあったのではないだろうか。だから、先ほど挙げたいくつかの点に関して、彼がほとんどの場合で一歩抜きん出ているのは確実だと言えるだろう」
QBタイロッド・テイラーと決別したテキサンズは、ミルズと競わせるベテラン選手を1人も獲得していない。QBカイル・アレンはバックアップとしてチームと契約した。
テキサンズが再建を続ける中、フランチャイズクオーターバックになれるほどの武器を持っていると証明できるかどうかはミルズ次第だ。ミルズがそれを証明できた場合、テキサンズはドラフト3巡目で掘り出し物を見つけたことになる。失敗した場合は、2023年に行われるドラフトの1巡目でルーキーを指名できる立場になるだろう。
【RA】