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生まれ育ったクリーブランドでキャリアを終えたいとブラウンズRBハント

2022年06月19日(日) 11:37


クリーブランド・ブラウンズのカリーム・ハント【AP Photo/Don Wright】

クリーブランド・ブラウンズのランニングバック(RB)カリーム・ハントはオハイオ州で生まれ、オハイオ州でカレッジフットボールをプレーし、思い通りになればオハイオ州でNFLのキャリアを終えることになる。

8月に27歳になるハントはブラウンズとの契約で4年目かつ最後の年を迎えた。ハントは今後も数年間、チームに残るために再び契約を結ぶことを望んでいる。

ハントは現地16日(木)に『Cleveland.com』のメアリー・ケイ・カボットに対して「俺はここで生まれ育った。ここでキャリアを終えたいし、(RBニック)チャッブとはもっと長く一緒にいて最高のチームにいる最高の仲間たちと一緒にゲームを続けたい」と明かした。

ハントは昨シーズンにフィールドにとどまるのに苦労している。シーズンを通して560スクリメージヤードを記録したが、このうち522ヤードは最初の6試合で稼いだものだ。その後、速度を多様に変化できるランニングバックであるハントは、ふくらはぎのケガで5試合を欠場。それから2試合だけ復帰を果たしてタッチ11回を記録したが、今度は足首を負傷してシーズン終了となっている。

従来通り、エンドゾーンに向かう勘の良さを発揮したハントは、タッチダウン5回をマークしたものの、チャッブと共に大活躍を見せた2020年の1,145ヤード、タッチダウン11回という記録からはかけ離れていた。2020年にブラウンズが26年ぶりにプレーオフで勝ち進んだのは偶然ではない。

ブラウンズは次のシーズンでハントが健康と調子を取り戻すことを望んでいる。とはいえ、ブラウンズがシーズン前に新契約を結ぶのではなく、もう少し結果を見てから判断すると決めた場合、パフォーマンスだけでは契約延長は保証されない。

むしろ、ランニングバックルームの財政状況が最大の要因になる可能性がある。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、チャッブは自らの力で勝ち得た契約により、2022年には521万ドル(約7億0,331万円)のキャップヒットが2023年には1,485万ドル(約20億0,464万円)に跳ね上がる予定だという。2024年シーズンには再び増加して1,620万ドル(約21億8,688万円)になるとのこと。

ベテランランニングバックたちの価値が低迷している時代を迎えた今、ブラウンズがすでに同じポジションに多額の投資をしたことを考慮すると、ハントを保持しておくのはチームにとって現実的ではないのかもしれない。特に、自分の才能を示せるレベルまで成績を上げてその価値を高められなかった場合はそう判断されてしまうだろう。

しかし、それは来年の問題だ。今のところ、ハントは成り行きを見守りながら目の前のことに集中することを選んでいる。

ハントは「今はただ一日一日を大切に過ごしている。彼らが俺をどうしたいのかを見ながら、一日一日を大切に過ごしているんだ。うまくいけば、長期的にここにいられる。神様が俺に対してどんな計画を持っているのかはいずれ分かる。それだけさ」と語った。

また、今シーズンの積み重ねが最終的に優勝につながるとしたらどう思うかと質問されたハントは「クリーブランド出身の俺にとっては一番意味のあることだ。絶対にスーパーボウルをホームに持ち帰りたい。これからだな」と答えている。

【RA】