タイタンズでの2年目を迎えて“別次元の自信”を持つOLBデュプリー
2022年06月19日(日) 16:36テネシー・タイタンズで2年目を迎えるにあたり、アウトサイドラインバッカー(OLB)バド・デュプリーの自信は最高潮に達しており、自らのプレーを一段と高める準備ができているようだ。
チーム公式サイトによると、デュプリーはミニキャンプ終了後に「今、俺は別次元の自信を持っている。それがプレーするのに必要なんだ――自信を持つことで物事を別の次元に引き上げることができる」と語ったという。
デュプリーはプロ入りしてから6年間をピッツバーグ・スティーラーズで過ごした後、昨年3月にタイタンズに加入した。当時、デュプリーはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してから3カ月しか経っていなかったにもかかわらず、タイタンズは彼に賭けて5年8,250万ドル(約111億3,688万円)の契約を結んでいる。2021年シーズンは平均的な成績だったが、29歳のエッジラッシャーはチームでの1年間を経て新たな種類の自信を得たと感じており、それがプレーにも現れてくると信じているようだ。
デュプリーは「全然違う感じがする。もう物事に慣れる必要はない。ルーティンも雰囲気も、もう分かっている。前より快適だし、快適にプレーしている」とコメントしている。
自信がついた要因としては、ただシステムに慣れたからではなく、膝の状態が良くなったことが大きい。2回目のオフシーズンワークアウトがその役割を果たし、デュプリーは2020年のケガから完全に回復したと明かしており、次のように強調した。
「膝のことなんてだいぶ昔のことみたいだ。あとは良い状態を維持していくだけ。でも、前とは全然違うよ。はるかに感触が良い」
「このオフシーズンは膝の可動性を取り戻すこと、構えるときの曲がり具合を元に戻すこと、力強く飛び出し、うまく角を曲がってラッシュのトップで低く構えることにフォーカスしてきた。ケガをする前なら基本的なことなんだけど、復帰後もそれを続けて脳を鍛え直さなきゃいけない」
昨シーズンは膝の状態が万全ではなかった上に、シーズン半ばには腹部のケガに対処していたにもかかわらず、デュプリーは11試合に出場して6試合で先発を務め、サック3回、タックル17回、クオーターバック(QB)プレッシャー15回を記録している。ディビジョナルラウンドでシンシナティ・ベンガルズのQBジョー・バロウをサックしたことを含め、シーズン後半にはデュプリーの可能性が感じられる場面があった。ベンガルズとの試合には敗れたものの、デュプリーはこの試合でレギュラーシーズンのときよりも自分らしくいられたと話している。
膝を負傷する前、デュプリーはスティーラーズの一員として合計39.5回のサックを記録した。それには、完全に健康な状態を維持していた最後のシーズンである2019年シーズンにマークした11.5回のサックも含まれている。過去の活躍ぶりと膝が回復したこと、そして新チームで1シーズンを過ごしたことによって自信を持っていることを踏まえると、2022年シーズンのデュプリーの展望は明るいと言えるだろう。
デュプリーが感じている自信はオフシーズンワークアウトが活発化するにつれてチームにも伝わり、ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルはトレーニングキャンプでデュプリーを見るのが楽しみだとコメントし、そこでは彼の努力の成果がフィジカル面の強化に表れるだろうと述べた。
また、OLBコーチのライアン・クロウは、健康を取り戻したことによってデュプリーがどれほど成長したかが分かると語り、残りのオフシーズンを通して、チームとの連携を深めながら、さらに強くなっていく姿を見ることができるだろうと話している。
「今の彼のマインドセットや感じていることをとても気に入っている」と強調したクロウは「スキームに戻ろうとしているバドにとっては、このオフシーズンも、もうすぐ始まるトレーニングキャンプも重要だ。どんな選手でも2年目はスキームをより分かっているはずだし、システムも理解して慣れているはずだ。とにかくこのまま押し進める」と続けた。
【RA】