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コマンダースオーナーが議会の公聴会への召喚を再び辞退

2022年06月21日(火) 09:32

ワシントン・コマンダース【AP Photo/Alex Brandon】

ワシントン・コマンダースのオーナーであるダン・スナイダーは現地22日(水)に行われるアメリカの下院監視・政府改革委員会の公聴会への出席を再び辞退した。

スナイダーの弁護士であるカレン・パットン・シーモアが月曜日、下院監視・政府改革委員会委員長に書簡を送り、スナイダーの決定を伝えている。

『ESPN』によると、シーモアは「スナイダー氏の仕事は以前から予定されていたものであり、再調整はできない。さらに、召喚状に記されていたスナイダー氏が遠隔で証言するという提案は、バーチャルな出廷では弁護士を物理的に同席させられないという点でスナイダー氏の利益を十分に保護できないという懸念が残る」と述べたという。

さらに、シーモアは「スナイダー家とチームは委員会に全面的に協力する意志を持ち続けており、委員会が適正手続きと公正な保護に沿った方法でその情報を得ることに関心があるならば、コマンダースによって行われた文化の変革について共有することを熱望している」とつけ加えた。

金曜日にキャロリン・マロニー委員長がスナイダーに対して水曜日の公聴会で証言するよう要請したことを受けてこの通知は出されている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが入手した声明で、委員会は月曜日に次のように述べていた。「スナイダー氏が本当に委員会の調査に協力するつもりならば、委員会の招請に応じてコマンダースにおける毒性のある職場文化について証言するはずだ。委員長の書簡が明らかにしたように、委員会はスナイダー氏がフランスから遠隔で証言することを許可するなど、十分すぎるほど便宜を図ってきた。スナイダー氏の証言拒否は、スナイダー氏が何か隠し事をしていて、アメリカ国民に正直に話し、NFLが直面している労働者保護の重大な問題に取り組むことを恐れているという紛れもないシグナルを発している。委員会はワシントン・コマンダースの職場での不祥事に関する真実を明らかにするため、今後も躊躇(ちゅうちょ)せず調査を続けていく」

議会は6月1日、スナイダーとNFLコミッショナーのロジャー・グッデルに対し、チームの職場管理に関する議会調査の一部として公聴会への出席を要請した。

ペリセロは先週、グッデルが議会の召喚に応じて水曜日にオンラインで証言することになったと報じている。同日、スナイダーは弁護士からの書簡を委員会に提出し、その中で「長年にわたるコマンダースに関連するビジネス上の対立があり、委員会が公聴会のために提案した最初で唯一の日付は国外にいる」と説明した。

コマンダースの職場での不祥事について、独立した調査結果の詳細を記した報告書をリーグが発表しなかったことを受け、議会は2021年10月に調査を開始している。

【RA】