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ファルコンズはプレーオフに進出できるチームだと自信を見せたWRザキアス

2022年06月24日(金) 12:12

ニューヨーク・ジェッツのC.J.モズリーとアトランタ・ファルコンズのオラマイド・ザキアス【AP Photo/Ian Walton】

クオーターバック(QB)マット・ライアンをインディアナポリス・コルツにトレードしたアトランタ・ファルコンズは、理論上、再建中のチームだと見られている。しかし、ロッカールームにいる選手にそのように伝えてはいけない。

『The Atlanta Journal-Constitution(ジ・アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』によると、ファルコンズのワイドレシーバー(WR)オラマイド・ザキアスは「俺たちはプレーオフに出場できるチームだと思っている。あとはすべてをまとめていくだけだ。シーズンが開幕したらスタートダッシュを決めて、悪い状況に陥らないようにする。チームとして、多くの人に衝撃を与えられると思っている」と語ったという。

この発言は、ライアンのトレードの直後に、なぜファルコンズが人々を驚かせ、争うことができないと思うのかと疑問を呈したベテランコーナーバック(CB)ケイシー・ヘイワードのコメントと重なる。結局のところ、選手たちはこのように考えざるを得ない。NFLのシーズンの厳しさを乗り切るには、それしかないのだ。

確かに、ファルコンズは昨シーズンに7勝10敗という成績で、シーズン第16週まではポストシーズン争いから脱落していなかったが、勝利した相手はほとんど弱小チームだった。7勝のうちの5勝は、昨シーズンの成績がふるわずに今年のドラフトで上位6位以内を指名できたチームとの試合で得たものだった。

ライアンがいてもファルコンズ攻撃陣は苦戦し、1試合あたりのトータルヤードはNFLで4番目に少ない303.8ヤードをマーク。また、守備陣も同じように精彩を欠き、サック数でリーグ最少記録に終わっただけではなく、試合平均27.0点を許してワースト3位タイとなっている。

ファルコンズの得失点差はマイナス146(NFLで28位)だった。7勝というのは、得失点差がマイナス100より悪い状態でシーズンを終えたチームとしては、NFL史上最多タイとなっている。

ライアンから、マーカス・マリオタや3巡目指名を受けた新人のデズモンド・リッダーにダウングレードしたことは、その差を悪化させるだけだ。

WR陣に戻ったベテラン選手はザキアスしかいない。ファルコンズは1巡目で指名したドレイク・ロンドンが大きな役割を果たすことを期待しているほか、一貫した生産性を発揮することに苦労していたブライアン・エドワーズをラスベガス・レイダースとのトレードで獲得した。カダレル・ホッジス、オーデン・テイト、ダミアー・バード、ジェロニモ・アリソン、キャメロン・バトソン、フランク・ダービーがロースタースポットをかけて争おうとしている中、ファルコンズは“あらゆる方法を試してみて何がうまくいくかを見極める”方針をとろうとしている。

ザキアスは昨シーズン、キャッチ31回で406ヤード、タッチダウン3回をマークしてキャリアハイを更新。過去3シーズンよりも大きな役割を担うよう求められている堅実な貢献者だ。

そんなザキアスは「1年間、このシステムを経験した。ここで4年目を迎えようとしている。どのように進んでいくのか、分かっているつもりだ。彼らの手助けをする存在になるしかない。できる限りサポートして、どんな質問にも答えていく」と話している。

【RA】